『MEG ザ・モンスターズ2』』がつまらなさすぎて爆睡

 明日も早朝仕事なんで早く寝ます!しかし、早く寝たいのにあまり寝付けないのは、今日久しぶりに劇場に足を運んでみた映画『MEG ザ・モンスターズ2』がつまらなさすぎて途中で寝てしまったのかもしれません。

 

 僕はバカ映画は好きですが、馬鹿な映画は好きではありません。設定自体は前作同様に面白いのに、全く活かしきれず変にマジメにやるからバカさ加減が足りず、残ったのは悪い意味での脚本と演出の馬鹿っぷりで本当に困りました。見せ場である第二幕の深海のシークエンスは本当にどうしようもなく退屈で、ステイサム一向がよくわからない海底基地に逃げてどうでもいいスパイ劇に飽きてついつい寝てしまい、気がついたら皆無事に海上に浮上していました。こんな出来で一丁前に『ジョーズ』オマージュもあるのもまたムカつきました。スピルバーグは呆れてるよ!

 

 あと、2020年代に入ってからハリウッド映画の中国資本への目配せ演出がめっきり減ったなぁと思っていたんですが、久しぶりに目撃しました。この映画で絶滅から復活したのはメガロドンだけではありませんでしたとさ。トホホ!

 

 

ただミサイルが飛んでくるだけ

 今参加している現場に、ウクライナの方が参加しています。共通の知人がいたので色々と話しました。日本人の旦那さんがいるというので、「じゃあ結婚のために日本に来たの?」と聞いたら、寂しく笑って「結果的にそうなったけど、先に難民として日本に来たの」と言っていました。彼女は昨年12月に日本に来たばかりなのでした。

 

 彼女自身はアッケラカンと色々と話してくれましたが、やはり戦争下にある国というのは筆舌し難いものがあります。実はしかし、日常は淡々と進んでいるそうです。人々は学校に行くし、仕事にも行く。カフェもやってるし、レストランも営業している。ただ一つ昔と違うのは、ミサイルが毎日飛んでくるのと爆発音がするだけです。それでも、経済を回していかないといけないので、日常はただただ進んでいくのです。

 

 実は彼女、戦争が起こるなんてこれっぽちも思っていなかったそうです。それがある日突然、爆発音が鳴り始めた。当初毎日怯えていたはずの彼女も、いつの間にか慣れてしまったとのこと。僕はコロナ禍当初のことを思い出しました。あれだけみんなパニックだったのに、今でもコロナで毎日どれくらい感染しているか、どれくらい死んでいるのか、誰も気にしなくなりました。ウクライナでは毎日何十人も死んでいますが、ニュースでも一々大々的にやらなくなりました。

 

 しかし、慣れ切っていたはずがいつしか限界を超えてしまい、彼女は難民として日本にやってきました。どうもウクライナ危機に対しては日本政府は真摯に対応しているよう*1で、現在約2000人ほどウクライナ難民がいるそうです。本当に聞けば聞くほど憂鬱な話です。

 

 嫁さんが台湾人の僕にとって、ウクライナ戦争は全く他人事ではありません。色んな台湾人に話を聞いても、台湾有事はほぼ100%起こることと考える人が多いです。いまや台湾は僕の第二の故郷であり、家族がいます。当たり前ですが、できることなら台湾有事は起きてほしくないものの、一体僕に何ができるというのだろう。こうした市民たちのちっぽけさを自覚させてしまう大国の身勝手な侵攻には、つくづく嫌気が差します。

 

 

*1:なぜこれができるのに、他のアジアや中東の人相手になると、非人道的な対応をしてしまうんでしょうね…

海外の人はやっぱり『AKIRA』が好き

 今週は久しぶりに海外案件の現場に入ります。やはり海外案件はちゃんと労働時間が決められてるし、スタッフも全員優しいし楽しいです。

 

 ただですね、苦言というわけではないですが、今回の企画書見たら目指す画作りのレファレンスに『AKIRA』が挙げられてましてね、やっぱり日本で撮影となれば『AKIRA』を目指しちゃうんだな〜と思いました。別に悪いことじゃないんですけど、海外のMVでもハリウッド映画でも、明らかに『AKIRA*1からインスピレーションを受けた作品が多いんですよね。

 

 これは『AKIRA』がいかに影響力が強大でレジェンダリーな作品かという証左だと思うんですけど、『AKIRA』も35年前の作品ですからそろそろ『AKIRA』や『ゴジラ』以外の影響力のある日本映画が出てきて欲しいですね!ちょっと『AKIRA』バイクはいい加減見飽きてきたぞ!

 

*1:ダジャレじゃないよ!

ビジーウィーク!

 明日から仕事が詰まった1週間になります。これがそれぞれ別々の仕事で忙しいので、僕はちょっとテンションが上がっています。ということで、また味気ない更新が続くかもしれませんが、頑張ります!

僕という捻くれた人間の話

 今日は高校時代の友人の結婚式に参列した。6年間同じ部活の仲間で凄く仲が良かったが、あまり気乗りしなかった。彼が学生時代に連んでいた人たちが好きではなかったのだ。

 

 話を少し変えると、僕は同窓会に人生で一度も行ったことがない。理由はシンプルで、当時好きじゃなかった人たちに会いたくないのだ。別にイジメられていた訳ではなく友達も多い方だったが、学校というシステムの中で無理やり形成されたコミュニティーの中では様々な人間関係が歪みが生じる。嫌な思いをさせられた人間は多いし、逆に僕が傷つけた人もたくさんいる。

 

 こういうことを言うと、「それが同窓会の醍醐味なのに〜」なんてよく言われるけど、僕はそんなマヤカシのエモさは求めていないし、今更当時のことは水に流して、っていうのは僕の性格的にはできない。

 

 会いたい人には自分から誘って会う、けど義務的に会いたくもない人たちとわざわざ会う必要はない、というのが僕のスタンスだ。余談だが、大学時代のサークル仲間とは卒業後も頻繁に会っていて、これは大学が自分で好きなコミュニティーを選ぶ場だから、自ずと好きな人だらけということに繋がっているのだろう。

 

 事実、今日結婚した友人(仮にAくんとする)とは卒業後も会ったり呑んだこともあったし、僕がアメリカから一時帰国するたびにも必ず会うくらい仲が良かった。が、Aくんの高校時代の友人たちは所謂不良グループばかりで、僕はあまり良くない感情を抱いていた。受験期の大事な一年で、彼らが行った悪戯のせいで学年集会となり、貴重な勉強時間が削られるたびに嫌気がさした。

 

 なので、今日は正直ちょっと憂鬱な気持ちだった。今日結婚式にきた人たちの中で仲が良かった人たちはほとんどおらず、なんなら卒業後13年間会ってない人だらけだ。もう初めましてにリセットされるくらいの感覚で、ただでさえ人見知りの僕にはきつい。最寄駅に向かうまでも、会場に向かうチャーターバスの中でも、間違っても「ああ、久しぶり〜!」なんて声をかけられて無理やり頑張って会話を展開させないように、僕はずっとスマホを見るのに忙しいフリをしていた。

 

 しかし、そんな「忙しいフリ」も解除についた途端に破られる。式が開場するまで待っていると「あ、Taiyakiじゃん!」と同級生が声をかけた。ウェルカムドリンク片手にオドオドしていると、隣の席に促される。観念して座ると「『SKITBOOK』見てるよ!」と言われて驚いた。まさか僕の活動なんて気にかけている人がいるとは思っていなかったからだ。次第にどんどん同級生が集まってくるが、「何年か前に撮った映画見たよ」とか「面白いと思ってフォローした動画がお前のTikTokでビビった」と何人か話してくれた。

 

 僕はすごくバツが悪くて気まずくて、だって卒業後みんな何をしているか知らなかったし、知ろうとも人に聞こうとも興味を抱こうともすらしなかった。こんな一方的に「好きじゃないから」と避けていた捻くれていた人間なのに、僕が何よりも命をかけている映像制作活動を見てくれているのは本当に申し訳ない気持ちになるし、もう少し交流を深めていれば良かったとも思った。

 

 そんなことを考えていたら、ケーキ入刀のタイミングで「(新婦の)おっぱい大きくね!?」と言う声が聞こえて一気に僕が抱いていた「エモさ」は消えた。このグループのこういう下品なところがやぱり嫌だったんだよな。ということで、披露宴が終わったら二次会には出席せずにまっすぐ帰ったのだった。Aくん、結婚おめでとう!