3月に観た映画の感想

 早いものでもう4月ですか。というか4月になってから2週間も経つのか。先月は主に遊び新歓準備で忙しく中々更新できなかったのですが、今月も先月に観た映画の感想をざっと書きたいと思います。

 今月書く感想は、『007/サンダーボール作戦』『素敵な人生の終わり方』『憧れのウェディング・ベル』『大脱走』『アルゴ』『マイレージ、マイライフ』『バチェロレッテ/あの子が結婚するなんて!』『1941』『ガール・ネクスト・ドア』『ブルーノ』『オズ/はじまりの戦い』『死霊のはらわた』『ジャッジ・ドレッド(1995)』『ジャッジ・ドレッド(2012)』『恋する輪廻/オーム・シャンティ・オーム』『フォレスト・ガンプ/一期一会』『カラーパープル』の17本です。

 『ジャンゴ/繋がれざる者』と『ガメラ/大怪獣空中決戦』については個別記事を書きましたので、よろしければそちらも是非。


 『スカイフォール』公開時期以来、久々に『007』作品を鑑賞。段々ガジェットが現実離れし始めてきているが、まだSF的な楽しみもあり許せるレベル。ただ、wikipediaに「前作『ゴールドフィンガー』から一転、再びシリアス路線に戻った。」って書いてあるのが解せぬ

 クリストファー・ノーランは『007』シリーズが好きと公言しており、エンディングのスカイフックシステムは丸々『ダークナイト』で使用していた。あと、冒頭のジェット・パックも『キック・アス』のクライマックスでキック・アスが着用する兵器に酷似しており、こちらも真似してるんじゃないのかな?マシュー・ヴォーンもイギリス人だし。

 
James Bond ThunderBall Opening - YouTube

 アダム・サンドラー演じる売れっ子コメディアン、ジョージ・シモンズはある日自分がガンであると知る。絶望の最中、下積みコメディアンのアイラ(セス・ローゲン!)と出会い、ジョージはアイラを自分の付添人にして一緒に暮らす。アメリカン・コメディ界の帝王、ジャド・アパトーが描くコメディ界の裏側…ってな訳で過度の期待値を抱いていたためあまり楽しめなかった。粗筋から分かる通り、本作の内容もセス・ローゲンの役所も、ほとんど『50/50<フィフティ・フィフティ>』に近い。(作られた順序は『素敵な人生の終り方』の方が先)

 ただしネタバレすると、『50/50』は主人公が癌になった体験を通して人間的に成長して物語が終わるのに対し、『素敵な人生の終り方』は物語の中盤で癌が完治する。作中でも「まるで奇跡だ!」なんて騒がれていたが、そこから先の話が非常にどうでも良くなってしまって、残りの時間が退屈だった。(というかジャド・アパトーの作品は傑作が多いし大好きだけどどれも尺が長いのが難点…)あとはアダム・サンドラーひたすらワガママに振る舞うだけなので感情移入も出来ず、一応最後では人間的成長らしきものを見せて終了するが、その展開がカタルシスを得られるものではないので納得できない。ギャグも笑えなかったので、この布陣の映画なのにとにかく残念な作品だった。

 ところで長谷川町蔵の新著『21世紀アメリカの喜劇人』によると、本作はジャド・アパトースタンダップ・コメディアンとして過ごした青春時代を元にしているらしい。アパトーはアダム・サンドラーの才能を目の当たりにしてスタンダップ・コメディアンになる道を諦めたそうで、本作におけるサンドラーとセス・ローゲンの関係はまんまサンドラーとアパトーのそれだとか。そうなると癌は本作のテーマではなく物語の動機ということだが、それにしてはやはり尺の長さが気になるし、癌を持ち出してしまうと話が深刻になってしまうので、「奇跡が起きた!」って展開はちょっと軽すぎる。

 
Funny People - Trailer - YouTube

 こちらは打って変わってラブコメの良作。冒頭10分でジェイソン・シーゲルエミリー・ブラントにプロポーズ、二人はめでたく婚約、結婚、そして幸せな生活を…と思いきや、不幸が度重なりドンドン結婚が先回しに。原題は"5 Years Engagement"で、直訳すると「5年間の婚約」。そう、二人は冒頭でプロポーズしてから結婚するまでなんと5年間も時間を要してしまうのだ!

 漫画でも映画でもテレビドラマでも小説でも、一般的な日本のラブコメは運命的な出会いをした二人が様々な困難を乗り越えて最終的に結ばれるまでを描く。しかし、この作品が、というか近年のアメリカのラブコメが特異なのは、カップル誕生がゴールなのでは無く、カップルになってから恋愛のめんど臭い部分や価値観の違いなどを乗り越えて本当に愛し合うまでに至るのが面白い。

 監督兼脚本ニック・ストーラー、製作ジャド・アパトー、脚本兼主演ジェイソン・シーゲルと、傑作『寝取られ男のラブ♂バカンス』と同じ組み合わせ。同じジャド・アパトー製作でも、セス・ローゲンが脚本を書くとボンクラ同士の友情(ブロマンス)が主題になるけど、シーゲルが書く作品は男女間の恋愛にテーマが傾く。しかし最近シーゲルはミシェル・ウィリアムズと別れたそうで、こりゃシーゲル×ストーラーの次回作はまた身に染みるような傑作が生まれること間違いないぜ! 


The Five-Year Engagement Trailer Official 2012 ...

 結局その内田樹先生の本はまだ読めてないんですけどね…。『大脱走』自体は『20世紀少年』で元ネタになってたのでそこで知った。浦沢直樹と同年代だった子供達はスティーブ・マックイーンチャールズ・ブロンソンに憧れていたんでしょうなぁ。しかし、ズボンの裾で土を運ぶトリックは真似したくないよね、靴に土入るから気持ち悪いよ

 …どうでも良い話ですね、すみません。内容は黒澤明の『隠し砦の三悪人』みたく、度重なる困難をアイディアで乗り切る話。ただ、驚くべきなのは『大脱走』が実話であると冒頭で示されること。そして実話だからと言って下手に悲劇的にはせず、陽気な『大脱走のマーチ』やギャグで彩ってるのは逆にかっこいいなぁ。ただちょっぴり切ないラストに僕は『300』を思い出した。


スティーブ・マックイーン 大脱走マーチ - YouTube

 今年度アカデミー賞最優秀作品賞をとったのでアンコール上映。去年から散々絶賛評を聞かされていて期待値が上がりすぎていたためか、個人的には「普通に面白い映画」くらいの印象。本編よりも今回のベン・アフレックのアカデミー賞苦労話の方が遥かに感動的なので、そちらもいずれ作品化するのではないでしょうか。

 他に細かいことを書けば、『アルゴ』の背景としてSF映画ブームがあったので、『スター・ウォーズ』や『猿の惑星』などのキーワードが目に入るたびに逐一ピクッとしてしまう自分が恥ずかしい


映画『アルゴ』予告編 - YouTube

 JKが妊娠を通して大人になるウェルメイドなコメディ『JUNO/ジュノ』を撮ったジェイソン・ライトマンの監督作。最近知って驚いたのが、ジェイソン・ライトマンは『ゴーストバスターズ』の監督アイヴァン・ライトマンの息子だったこと。親子で全然ちげーな、おい!

 この手の映画にしては珍しく邦題がうまいが、原題の"Up In The Air"は、一年のほとんどを出張で使用する飛行機で過ごすジョージ・クルーニー演じる主人公ライアンの状態を指す一方、「宙ぶらりんな」という意味があるらしく、もちろん映画でのライアンの状況を指す。しかしまあ、エリートでありながら結婚もせずパーティに行ったりバーでたまに出会った女性とセックスしてって、まるでジョージ・クルーニー本人のようですな。いや、そんな感じなのかは知らんけども。


「マイレージ、マイライフ」予告編 - YouTube

 一夜物、って意味では『ハングオーバー!』と似ているが、やはりこの手の女性映画が製作・公開され、日本にも上陸したのは『ブライズメイズ』の成功があってこそだと思う。(元は舞台劇らしいが)

 米長寿コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』出身のウィル・フェレル×アダム・マッケイコンビが手がけているだけあって、相当に下品。(酒が出てくるアメリカン・コメディは嘔吐しないと気がすまないのか。)劇場は僕と前の方に座ってたおじさんを除くとほぼ女性で、上映前にあちこちから聞こえてくるガールズトークに縮み上がっていたものだが、いざ本編が始まると僕とおじさんだけが爆笑していて、あとの観客があからさまに引いているのが分かる空気だった。面白いのに、残念。


『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』予告編 - YouTube

 僕は昔からスピルバーグ監督作品が大好きだった。しかし、この世にはスピルバーグという人は二人いるらしく、娯楽野郎のスピルバーグ文芸野郎のスピルバーグに分かれるという。そのうち僕は娯楽野郎の方しか観た事が無く、2011年にはスピルバーグ監督作品が2本製作されたが、あの時も『戦火の馬』ではなく『タンタンの冒険』の方を観てしまった。これではスピルバーグファンとも言えず、今度『リンカーン』が公開されるのでこれを気に文芸野郎の方面を含む全てのスピルバーグ作品を制覇しようと思った次第であります。

 まあ、『1941』は明らかに文芸作品ではないんだけども。というか娯楽としても下手で、とにかくうるさい。群像劇形式で、その各エピソードの登場人物がどれもこれもうるさい。景気の良い爆薬の使い方はまるでマイケル・ベイの映画みたい。

 ただ、書いたようにLA上空戦やダンスシーンの面白さは流石。また、スピルバーグは乱闘のように、大勢の人間がアクションするシーンの描き方が非常に上手い。観てて思い出したのは、逆にノーランは『ダークナイト・ライジング』のクライマックスでそれが下手である事が露呈してしまったなぁと思う。好きな作品ではあるけども。


1941(1979) - March - YouTube

 先月観た映画で最も意外で、最も面白い作品だった。隣の家に引っ越してきた女の子がなんと元AV女優だった!と、聞くだけでもこんなバカな粗筋なのに、フタを開けてみたらキュン死にしそうになるくらいピュアな映画だった。この映画はヒロインにエリシャ・カスバートを選んだのが大正解で、2004年時点での彼女はセクシーさとキュートさを兼ね揃えたとても魅力のある女優であった。しかし実はカスバートは『24』で娘役を演じていてTV界隈では人気の女優だったが、晴れて今作で映画進出。だが、この映画が興行的にコケてしまったため、以降のフィルモ・グラフィがパッとしない。一体世の中どうなっとんじゃ!

 ビックリしたのは脚本の巧妙さ。所々にネタ的にいれていた要素がまさか色んな事件の引き金になるとは思わず、それがクライマックスで一気に昇華する展開には震えた。また、ここで終わるかと思いきや危機が再度訪れるなど鑑賞中は本気でハラハラしてしまい、僕がTwitterで「ラブコメ界の『ダイ・ハード』だ!」と声高に叫んだのはそういう事だ。

 ちなみに主演の男の子をレオナルド・ディカプリオに、意地悪なジョックスの脇役をブラッド・ピットにそれぞれそっくりな俳優が演じている。どーでもいーが。


The Girl Next Door (Trailer) - YouTube

 『ボラット/栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』と同じく、サシャ=バロン・コーエン主演×ラリー・チャールズ監督のモキュメンタリー映画。流石にiPodとアフリカの孤児を交換したり、アルカイダのテログループに「ビン・ラディンはホームレスのサンタみたい!」って暴言吐いたり、男と繋がったま同性愛反対デモ集団に突撃したりしたのはウソだろうと思いきや、全部本当の事なんだと。命がけで笑いを取りにいく様は敬服に値するけど、笑えるというか流石にドン引きするよ!

 前作『ボラット』もドッキリを仕掛けていく事でアメリカ人のムチや差別意識を浮き彫りにする作風で、今回もそれを目指しているのだろうし成功しているが、やることが過激過ぎて「そりゃ怒られて当然だろうよ!」と呆れてしまう。(特にTVのプロデューサーたちに自分の局部を振り回すビデオを見せる行為なんかは一体何がしたいんだよ!)でも引きつつも面白がって観てる自分がいるのも事実で、『ディクテーター』で劇映画を撮ってしまったけどもう一度モキュメンタリーやってくれないかなぁ、なんて期待しちゃう。


映画『ブルーノ』予告編 - YouTube

 先に褒めておくと3Dは素晴らしい。『アバター』のように、異世界に没頭する感覚を体感させる事を重視しており、特に39年版オマージュの、カンザスからオズの国に切り替わる場面は屈指の出来。

 でもハッキリ言ってそれ以外がてんでダメで、何もかもが中途半端。そもそも一体どの層に向けて作られているのか分からない。大人の鑑賞者を意識しているにしては子ども騙しすぎるし、子ども向けかと思いきや130分は長過ぎる。予告編で使われていたシークエンスも本当にそのまま使われているだけで、特に陶磁器の少女が投げ飛ばされるところはジェームズ・フランコがただ拾うだけでなんの意外性もないシーンだったのは逆に驚かされた。今僕が一番好きな女優ミラ・クニスもヒロインかと思いきや信じられない扱われ方をされるので、ここは乞うご期待。

 また、ジェームズ・フランコ演じるオズが本当にクズ過ぎて全く感情移入できないのも問題。映画というのは必ず誰かしらの成長物語を描く物なので、例に漏れずフランコも段々良いやつになるわけだが、前半のクズっぷりが凄まじいのと良いやつに変わる転換点が曖昧なので納得ができない。あとネタバレしちゃうけど、最後にオズから一人一人にプレゼントを渡していく所で、一族を皆殺しにされた陶磁器の少女に「キミへのプレゼントは家族だ。僕たちがキミの家族だ!」なんて今更ジャンプでもやらないようなことを大真面目でやるので顔から火が噴いた。

 サム・ライミは『スパイダーマン』シリーズ、ジェームズ・フランコは『スモーキング・ハイ』や『猿の惑星:創世記』で散々賞賛を浴びてきた人たちで、かなり実力のある人たちなのに、ライミの演出やフランコの演技など、双方ともに明らかにやる気が感じられない。やりたくない企画だったらやらなきゃ良いのに。まぁとりあえず続編に期待します。


映画『オズ はじまりの戦い』予告編 - YouTube

 あまりに『オズ』がつまらなかったショックで借りた。というかホラーで有名なサム・ライミなのに、僕は今までライミのホラーを観ていなかったことに反省。スプラッター(Splatter)の金字塔というだけあり、凄まじい量の血飛沫と得体の知れない白い液体が画面を覆う。というか、鮮血と白汁って、まんまレイプのメタファーですよね。最初の被害者となる主人公の姉が木に襲われる所も服を裂かれて股間に枝が刺さるのでかなり分かりやすい。

 『死霊のはらわた』の前年(1980)にこれまたホラー金字塔の『シャイニング』が公開されており、『シャイニング』で使われたステディ・カムによる不気味な映像が本作でも効果的に模倣されている。金も人脈も無い状態で映画を光らせる為に模倣とその応用に走る工夫は正しい姿勢。それが後の『スパイダーマン』シリーズのスピード感溢れる映像に繋がるかと思うと胸が熱くなる。


Evil Dead Original Theatrical Trailer - YouTube

 これは二本一緒に。

 とにかく1995年版はバカ映画で。「あーあむだろー!("I am the Law")」とまるでパロディみたいな演技を真面目にスライがやっており、それがまかり通ってしまっているので本当に現場では「あーあむだろー!」な態度だったんでしょうな。お陰で興行的にも批評的にもコケ、スライも「あの映画の事は語りたくねぇ」と黒歴史扱い。

 そんな大コケ作品をリブートするもんだから、2012年版は期待もされず制作費もスライ版の約半分。それもアメリカじゃ金出してもらえないからってイギリスと南アフリカが共同出資。友達や先輩と映画館に行ってこの映画のポスターを見ては「未だにこういう映画公開されるんだ」と鼻で笑われてしまう始末。ところがどっこい、これが予想を裏切るアドレナリン分泌しまくりの痛快作だった!

 「核戦争により国土の大半が荒廃した未来のアメリカ。犯罪者をその場で判決し、刑を執行する事が出来る唯一の存在「ジャッジ」であるドレッドは、ある日新米ジャッジのカサンドラ・アンダーソン引き連れ、殺人事件現場となった超高層アパート"ピーチ・ツリー"へと向かう。手掛かりを求め階を調べていくドレッドとカサンドラは、ドラッグの密売所に突入した際、このアパートを支配するギャングのボス・ママの腹心を捕える。早速裁判所へ連行しようとした2人だったが、2人の動向を知っていたママがピーチ・ツリーの警備システムを作動し、2人を閉じ込めてしまった。捕えられた腹心が2人に密売の証言をする事を危惧した彼女は、ドレッドとカサンドラを殺すよう大勢の部下達に命じるのだった。」(wikipediaより引用)

 まぁ、読んで分かる通り、まんま『ザ・レイド』ですな。製作時期的に互いに影響を与えるとは思えないけど、万が一パクっていたとしても双方とも互いに負けない個性があるので問題は無いです。その2012年版『ジャッジ・ドレッド』の個性の一つとして、3Dを駆使したドラッグ描写がある。ドラッグを使用した時の感覚を極力再現しようとした物で、撮影監督が『トレイン・スポッティング』を手がけた事による産物らしい。(僕は『トレイン・スポッティング』未見です。)更にあっと驚く様な3D仕掛けもあるので是非映画館で観て欲しいが、不入りのまま劇場公開が終わってしまったのが残念。続編に期待したいけど、これだけコケて果たしてGOサインが出るのだろうか…。

 
Judge Dredd - I AM THE LAW - YouTube


映画『ジャッジ・ドレッド』予告編 - YouTube

 やはりインド映画はマサラシステムで観るべき。日本にも段々とインド映画が浸透してきているようで、今回の盛り上がりが今までのマサラ上映でも一番凄く、ついには席を立って踊るようになってしまった。そもそも今までインド映画を日本で配給していたのは日活で、『ボス/その男シヴァージ』の時に担当の人がトークショーで「来年は4本の映画を買い付け、公開が決まりました!」と話していた。一方、今回の『恋する輪廻』はアップリンク配給で日活の配給計画とは違う物で、つまり他社が二匹目のドジョウを狙うまで日本に置けるインド映画人気は拡大してきたということであり、とても喜ばしい。

 『恋する輪廻』はどうやら過去のインド映画にオマージュを捧げた作品らしい。話自体も「映画」がテーマだし、昔の映画との合成を施したミュージカルシーンもある。詳細はパンフレットに書いてあるが、まぁ僕は『ロボット』以降日本に入ってきたインド映画しか観ていないので、ぶっちゃけそれらの小ネタは全然分からないしどうでも良い。インド映画は皆で歓声を上げ大騒ぎしながら観るのが楽しく、それは映画鑑賞というより最早ライブと呼ぶのが正しいのかもしれない。

 冒頭にも書いたが、個人的な体験で言えば今回のマサラ上映が今まで参加したのどのマサラ上映よりも盛り上がっており、僕も初めて席を立って歌って踊ってしまった。そしてその様子を写真に撮られ、なんと『恋する輪廻』公式Twiterに晒されてしまった。(後ろ姿ではあるが)その時の写真がこれです。

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本当にこんな感じで盛り上がる。新鮮な体験なので、一度参加してみて下さい。ちなみに白い服のやつが僕。

 

 劇中の名台詞"Run Forrest, run"、どっかで聞いた事あるなぁとずっとモヤモヤして、先日IMDbを見て思い出した。そうかファイト・クラブ』で引用されてたのか!

 また、主人公が数奇な人生の中で実在の事件を目撃したり実在の人物と出会う話もどっかで聞いた事あるなぁとずっとモヤモヤしていて、こちらも調べると『スラムドッグ$ミリオネア』が出てきたがイマイチピンとこない。更に悩み続けること数日、突然三谷幸喜の『わが家の歴史』の事が言いたかったんだと思い出した。こちらは親が見てたのを横目で見てただけなのであまり覚えてないが。


Run, Forrest, Run! - Forrest Gump (2/9) - YouTube

 Twitterにも書いたが、コメントが無くて困る。というのも、本作は30代の終り頃にスピルバーグがアカデミー賞を狙って取った作品で、またこの頃スピルバーグは結婚をして子どもも生まれ精神的にも非常に安定していて、それが反映してしまった為かどうも当たり障りの無い作品となってしまっている。つまらなくはないんだけども。

 そういや今作の音楽はいつものようにジョン・ウィリアムズではなくてなんとあのクインシー・ジョーンズ。ジョーンズは製作も兼任しているらしい。


Trailer - The Color Purple - YouTube


 というわけで、今回は以上です。ちょっと春休みは羽目を外し過ぎてあまり映画を観れませんでした。でも大学生って何故か長期休みより授業開講期間中の方がいっぱい映画を観るんですよね。という訳で4月からは本気出します。(出さないやつのパターン