日本の映画関係者ってひょっとして宇宙人なんじゃないだろうか?と実写版『暗殺教室』のポスターを見かけた時に思った。断言してもいいが、『暗殺教室』の予告編なりポスターなりを見て「あ、この映画面白そう♪」と感じた人はいないはずだ。もしいたとしたら失礼だが、その人はとても純粋な人かその人もまた宇宙人に違いない。少なくとも僕の周りで実写版『暗殺教室』を『暗殺教室(笑)』以外の文脈で語っている人を見た事がない。
▲正気の沙汰とは思えないギャラリー①
▲正気の沙汰とは思えないギャラリー②
日本公開Ver.の『チャッピー』は首チョンパとか体真っ二つなどの人体バラバラな部位欠損シーンは全部削除されているんだけど、それは中東で捕えた人たちの首を切断したアイツらのせいだからね!しかもそれをメディアが大きく扱った影響だからね! pic.twitter.com/GghVkPDvw8
— ジャンクハンター吉田@ホモゲナイ (@Yoshidamian) 2015, 4月 13
続く4月14日(火)には6月20日公開予定の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の吹き替えタレントが発表、竹内力、真壁刀義、そしてEXILEのAKIRAがマックスの声を務めることが判明した。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』吹替声優にEXILE AKIRAさん、竹内力さん、真壁刀義さんが決定!ジョージ・ミラー監督は自身が影響を受けた漫画『AKIRA』にかけ「AKIRAさんの起用に強い運命を感じております」とコメント! pic.twitter.com/XyL4dGKP9F
— ワーナー エンターテイメント ジャパン (@warnerjp) 2015, 4月 13
4月15日(水)には先日のカットの件で問い合わせが殺到したソニー・ピクチャーズが、公式Twitterを通して質問に対する返答を発表、編集は米国本社と協議し監督の賛同を受けた上だと釈明。
映画『チャッピー』へ頂いたご質問に関しまして。 pic.twitter.com/7sbslQ672d
— ソニー・ピクチャーズ (@SonyPicturesJP) 2015, 4月 15
上記を受けて次の4月17日(木)に日本のファンが『チャッピー』の監督ニール・ブロムカンプのTwitterアカウントにリプライを送ると、ブロムカンプは「そんなことは聞いてない!」とソニーの発表をいきなり覆すツイート。
@mazy_3 @SonyPicturesJP no... I'm trying to get to the bottom of it. Was Never told
— Neill Blomkamp (@NeillBlomkamp) 2015, 4月 15
止めは4月19日(土)、ディズニーが『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』の公式サイトを更新、本作のキャッチコピーが「この映画を、<愛>を知る全人類に捧げる―」となったことが発覚する。
アベンジャーズ2、日本版のキャッチコピー本当にこれになったちゃったぽいな…(゚Д゚;;) 『この映画を、<愛>を知る全人類に捧げる―』 http://t.co/DulmkKxiT5 pic.twitter.com/41e4tHjsW5
— Weeping angel (@weepingangel013) 2015, 4月 18
なおあえて書かなかったが、どの日も新情報が発覚する度に僕のTLはマッドマックスばりの大荒れ模様を見せていたことは言うまでもない。
もう本当に呆れる暇もないくらい次から次に各映画会社が夏興行に向けた愚策を発表していったスペシャルウィークだったが、どれもこれもほんの数秒でもちょっと考えればどうなるか分かるようなことだらけだ。
各映画配給会社の人間は僕たちと同じように映画が好きな人間であるはずだ(と信じたい)し、映画好きなら『第9地区』でデビューしたニール・ブロムカンプのバイオレンス描写を監督の許可なしにカットしたらファンがどう思うか分かるはずだ(と信じたい)し、映画好きなら『マッドマックス』のファン層を理解していて話題だけのためにEXILEの兄ちゃんを起用することはしないはずだ(と信じたい)し、映画好きならマーベル映画の集大成となる映画が愛の映画ではないことは知っているはずだ(と信じたい)。
だからこそ前半で述べた『暗殺教室』と合わせてもこの国の映画事情には本当に理解に苦しむ。まさかとは思うが、まさか日本の映画産業を廃れさせたいと目論んでる訳ではあるまい。恐らく、映画を作る人間たちも映画を流す人間たちも同じ映画好きの人間としてこの国の興行を盛り上げたいと考えているはずだ。
だったらなんで…と考えると堂々巡りになるのでもうここら辺で止めておく。代わりに僕はある仮説を立てた。
今日本には色んな映画会社がある。邦画なら東宝、東映、松竹など、洋画ならソニーピクチャーズ、ワーナー、ディズニーなど。これらの会社は映画興行を巡って競争し合っているように見えて、実はそれらすべての会社の裏で恐ろしいまでにセンスが無いたった一人の宇宙人に牛耳られているのだ!
そうじゃないともう色々と説明つかないよ!
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*1:勘違いしないで欲しいが、当然僕は原作のことは一言も言及しておらず、あくまでこの映画のことを言っているのである。