Taiyaki生きてます通信#9/憧れのプロムに行ってきた。

今週のお題「バレンタインデー」

 

 本日留学先の大学で留学生限定のバレンタインプロムがあったので行ってきた。これ、去年までなかったイベントらしいんだけど、最近留学生団体の会長に彼氏が出来たから急遽作られたイベントなんじゃないかと踏んでいる。f:id:HKtaiyaki:20160212164119p:plain

 

 こう書くと気持ち悪いが、僕はプロムに強い憧れを持っていた。僕は全ての映画のジャンルの中でも学園コメディが大好きで、学園コメディのクライマックスは必ずプロムだからだ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『アメリカン・パイ』『ナポレオン・ダイナマイト』『ガール・ネクスト・ドア』『ミーン・ガールズ』『21ジャンプストリート』…プロムは学園生活の集大成で、スクールカーストの頂点に立つイケてるやつも、そんなやつらに日向に追いやられたイケてないやつも、どんなやつにも輝く舞台が用意されているから学園コメディのプロムは面白く、逆に『キャリー』のように悲壮感もより際立たせることもできる。プロムなくして学園映画では成立し得ないのである。*1

 

 まあ僕のプロムへの憧れは置いといて、とにかく僕はfacebookでイベントページに誘われるなり楽しみにしていて、しっかりと一緒に行ってくれるベトナム人の女の子も見つけ、前日には蝶ネクタイまで買いに行き万全の準備で臨んだのである。会場に着くとミラーボールから発せられる色とりどりのライトが窓からチラ見でき、それだけで心が躍ったものである。

 

 ところが、中に入ると誰も躍っていなかった。否、正確に言うと、カップルが踊っておらず、サウジアラビアの男子学生が陽気に躍っているだけで、アメリカ人スタッフが踊るように促すも女の子たちは恥ずかしそうに座っているだけである。音楽もバレンタイン用のムーディーな曲ではなく、ガンガンなパーティーロック。これのどこがプロムじゃい!!

 

 というのも、最初に書いた通りこれは留学生用のプロムであり、その場にいた学生が誰一人としてプロムのコンセプトを理解していなかったのである。しまいにはサウジアラビアやネパールの学生がDJに自国の音楽を流すようにリクエストして勝手気ままに踊り出し、なんともエキゾチックなパーティになった。横にいるベトナム人のパートナーの顔を見るとすっかり冷めてしまっているのがネオンカラーで映し出されていた。

 

 結局退屈したそのパートナーは他のベトナム人たちと晩飯を食いに行き、僕も他の友達と約束した『Deadpool』を観るためにパーティー会場を後にした。女の子よりも映画を選ぶというアフターケアまで最悪で、すっかりプロムへの夢や憧れも瓦解してしまったが、でも『Deadpool』の面白さが全てをぶっ飛ばしたので結果として良しとする。

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 今のところ今年ベストの『Deadpool』については明日書くとしよう!チミ・ファッキン・チャンガ!

*1:これについては日本の大学の卒論にも書いたので、いつかじっくり論じたい。