停電

 夕方あたりから天気が悪く、ついには雷が轟く嵐になった。iPhoneの警報機能で洪水警報も出た。ニュースを見ると13歳の男の子が鉄砲水で排水溝に流されてしまったという。しかし、なんというか、慣れてしまっているので全く不安にも思わない。アーカンソーは天候がコロコロ変わることで有名な州だからだ。竜巻もよく通るし、道が冠水する雷雨もしょっちゅう。

 

 ところが今回困ったのは、16時あたりから3時間近く停電が起きてしまったことだ。夕飯どきだが外にある共用キッチンまで歩けないし、歩いたところで電気が使えないので料理ができない。外に行けないので退屈しているが、大学中が停電したのでWi-Fiも使えない。これ兵糧攻めに近い!

 

 今日死ぬほど退屈な思いをして、改めて日頃の生活で如何にネットに依存していたかが思い知らされる。最近Netflixで『サイレンス』という中々良作なホラー映画を観たが、主人公を狙う殺人鬼がまずとった行動は山中に孤立した家のWi-Fiを切ることであった。便利すぎる世の中で密室作りも中々大変だなぁ、としみじみ思ったのであった。