ザ・ロンリー・アイランドが面白い

 アメリカのコメディトリオ、ザ・ロンリー・アイランドの新作映画『Popstar : Never Stop Never Stopping(絶対にやめないのを絶対にやめない)』を先日観てきた。

 

 

 映画の詳しい感想は今度書くとして、ザ・ロンリー・アイランドのネタはギャグ満載の歌詞を自ら作曲したハイクオリティーなヒップホップに乗せて歌っていく芸風。日本の芸人で例えるなら、今のオリエンタルラジオ*1エグスプロージョンに近いかな。ただ、その歌詞はずっと下品で過激。

 

 「Jizz In My Pants」は「パンツの中に射精しちゃった」という意味で、早い話早漏の歌だ。最初のバースはクラブで目があった女の子にナンパするパーティソングかと思ったら、彼女に「もっと欲しいの…」と囁かれただけで「パンツの中に出ちゃった!」と歌うなんとも情けない内容。早漏らしく、段々歌が進むにつれサビまでの間隔が短くなっていくのも笑える。

 

 「Jizz In My Pants」にもチラッとカメオしていたが、ザ・ロンリー・アイランドはジャスティン・ティンバーレイクと仲が良く、度々フィーチャリングしている。その中の1曲「Dick In A Box」は長年付き合ってきた彼女に特別なChristmasプレゼントをあげるよ、と箱を開けさせたら自分のイチモツを入れている、という果てしなくしょうもない歌。ジャスティン、もっと仕事選べよ!

 

 ザ・ロンリー・アイランドは他にも数々のアーティストとコラボしてて、なんと大御所マイケル・ボルトンも「Jack Sparrow」で参加している。ザ・ロンリー・アイランドの新曲のレコーディングに『パイレーツ・オブ・カリビアン』マラソンをしていたために遅れたマイケル・ボルトンが、ちょくちょくジャック・スパロウについて歌って邪魔をする、という曲。こんなくだらない内容でもマイケル・ボルトンが歌うとスウィートなバラードに聞こえてくる。

 

 映画『Popstar』でも使用されている「Mona Lisa」はアンディ・サムバーグが傲慢なポップ・スターConner 4 Realに扮して歌う。「モナリサ、君は過大評価されているゴミだね」と、誰もが恐ろしすぎて口にできないことを歌っていて、後半はギザのピラミッドまで「瓦礫の山」とバカにするが、それでも「モナリサよりはマシ」とどこまでもモナリサを叩く。さらには「ダ・ヴィンチは名を残すために歴史家達にフェラしたに違いない」と、親の仇のようにバカにする。

 

 そんなザ・ロンリー・アイランドだが、大傑作映画『LEGO®ムービー』*2の主題歌「Everything Is Awesome!!!」でラップパートを担当している。こんな可愛らしいアニメに彼らが参加して大丈夫か?と思ったら、ちゃんと子どもでも楽しめる曲になってるので安心安心。ちなみにPVでのザ・ロンリー・アイランドのLEGOフィギュアが3人に似てるのがツボだ。

 

 オリエンタルラジオエグスプロージョンみたいな歌ネタを嫌う人もいるけど、海外にもこのように歌ネタを持ち味としている芸人はいる。ただ、日本の芸人は過激さがまだまだ足りないよ。中田も大人気ないコメントをして評判下げるくらいだったら、ベッキーをネタに歌にしちゃえばいいのに!

 

 

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