あまり過去の日記、特にジオシティーズ時代の日記を読み返すのは好きではないのですが、この間戦争映画ベストテンというものを選びましてね。
その時にジオシティーズ時代に選んだスポーツ映画ベストテンとホラー映画ベストテンのリンクを貼り、せっかくなので久しぶりに読み返してみたんですが、あまりにも酷くて赤面モノでした。
両ジャンルとも当時そんなに馴染みがなかったクセにベストテン企画に参加したい気持ちばかりが先行してしまって無理やり選んだ結果*1、えらく題材とはかけ離れた10本となってしまい、スポーツ映画に至っては『時をかける少女(2006)』と『スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス』が選ばれてしまう始末。
しかし、現在は当時と比べて多分5倍近く見てる本数が違うので、今改めて選び直したらもっとまともなベストテンが選べるのではないでしょうか、というのが今回の記事の趣旨でございます。なお選出にあたり例のごとくIMDbのウォッチリストを活用いたしました。
【スポーツ映画ベストテン・2016年版】
- ロッキー(1976年、ジョン・G・アヴィルドセン監督、ボクシング)
- 少林サッカー(2001年、チャウ・シンチー監督、サッカー)
- クリード(2015年、ライアン・クーグラー監督、ボクシング)
- レスラー(2008年、ダーレン・アロノフスキー監督、プロレス)
- ドッジボール(2004年、ローソン・マーシャル・サーバー監督、ドッジボール)
- 俺たちフィギュア・スケーターズ(2007年、ジョン・ゴードン、ウィル・スペック監督、フィギュア・スケート)
- マネーボール(2011年、ベネット・ミラー監督、野球)
- カリフォルニア・ドールズ(1981年、ロバート・アルドリッチ監督、プロレス)
- Sultan(2016年、アリ・アバース・ザファー監督、レスリング)
- ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦(2014年、マイク・ブレット、スティーブ・ジェイミソン監督、サッカー)
【解説】
「今ならもっとセンス良いベストテンが選べるはず!」と息巻いていたはずなのに、あまり変わっていない…。年代も2000年代以降に偏ってるし。しかし自分らしさがアップデートしただけな感じ、逆にちょっと安心したぜ!前回のベストに選ばなかったやつだけコメントを。
あまり『ロッキー』シリーズから続けて選びたくなかったけど、去年劇場で号泣した③はしょうがない。アドニアスがアポロの、そしてこの映画自身が『ロッキー』の名を乗り越える伝説が生まれる瞬間を目撃してしまったんだもの。
前回は『ブラック・スワン』を選んだが、「果たしてバレエってスポーツなんだろうか…?」という疑問が浮かんだ。同じアラノフスキー監督作で『ブラック・スワン』とは表裏一体の関係になっているこの④こそスポーツ映画ベストテンにふさわしい。
僕は何と言ってもコメディが大好きなので⑤の他に⑥も増やした。ウィル・フェレルの映画は全部同じなのにどうしてこうも毎回面白いんだろうか。
野球映画なのにあまり野球をするシーンがなく、ブラピのキレっぷりが楽しい⑦。「球を写さずにホームランを表現する」演出にはいたく感動した。同監督の『フォックスキャッチャー』もオススメ。
笑えてエッチで熱くて楽しい⑧。シアターNの閉館特集で観に言った思い出。ちょうど場内の雰囲気がプロレス会場そのままでした。
『ロッキー』から『ロッキーIII』までを3時間にまとめてラブロマンスに仕上げた⑨にはインド映画の力技に改めて感嘆!これ日本でやらないかしら。
試写会で大して期待せず観に行ったつもりがあまりの面白さにビックリした⑩。ただでさえ負け組たちが頑張る映画に弱いのに、これをドキュメンタリーで撮れた奇跡!
【ホラー映画ベストテン・2016年度版】
- 悪魔のいけにえ(1974年、トビー・フーパー監督)
- ミスト(2008年、フランク・ダラボン監督)
- エクソシスト(1973年、ウィリアム・フリードキン監督)
- エイリアン(1979年、リドリー・スコット監督)
- マタンゴ(1963年、本多猪四郎監督)
- ゾンビ(1978年、ジョージ・A・ロメロ監督)
- 遊星からの物体X(1982年、ジョン・カーペンター監督)
- イット・フォローズ(2014年、デビッド・ロバート・ミッチェル監督)
- ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年、エドガー・ライト監督)
- サイコ(1960年、アルフレッド・ヒッチコック監督)
【解説】
対してこちらはほぼ総とっかえ!前回からは『エイリアン』しか残っていない。人並みとはいえ、本当に過去の自分からは考えられないくらいホラー見るようになったなぁ。
①に関しては下記記事を。勢いが本当に最高。
伝説に残るバッドエンディングの②だが、その後味の悪さはクセになる…。カルトおばさんとかショッピングセンター内で形成される人間模様も素晴らしいし、いまアメリカにいるとなおのこと実感できる。
ぶっ飛ぶ怖さの③。返却日ギリギリに観て真冬の真夜中にレンタルショップまで震えながらDVDを返しに行ったあの夜は永遠に忘れない…。
極限状態でむき出しになるエゴに、誰も信じられなくなる⑤。『シン・ゴジラ』で 怪獣映画は見事復活したので変身人間シリーズが復活しないかしら。
ロメロ御大のゾンビ三部作はどれも好きだけど、ここはショッピングモールでの生活に思わず憧れてしまう⑥を。
人狼がマイブームだった時に観た⑦はまさに人狼ゲームを映画化した内容だった!いや、本当はもっとあるけれども!カーペンターは『ハロウィン』も好きです。
そんなカーペンターの香りがプンプンな⑧はとても美しくて怖い。詳しくはこちらの記事を。
コメディ好きとしては選んでおきたいイギリス人のイギリス人によるイギリス人のための⑨。さすがエドガー・ライトでコメディだけどゾンビ描写がちゃんとしている。
クライマックスで思いっきり椅子からハネるほど驚いてしまった⑩。50年経っても人を怖がらせるこの映画の力はすごい。
*1:しかしよくよく考えたら今だってそんなに本数を見てるわけでもないのに毎年無理やりベストテン企画に参加したい気持ちばかりが先走ってる気もする…が、ええい、何が悪いのだ!ベストテン企画は祭りだから乗っとくべきなの!