そういえば触れるのをすっかり忘れておりましたが、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第1章』の特報が公開されておりました。
ご存知原作『ジョジョの奇妙な冒険』はジョースター家の世代間をまたぐ大スケールの物語であり、シリーズ化に成功すれば東宝×ワーナーはマーベルやDCのような和製シネマティック・ユニバースを打ちたてることができるわけです。しかし、これまで邦画界が散々漫画ファンの期待を裏切ってきてしまったためか、既にYouTubeの評価の荒れ具合が昨年の『ゴーストバスターズ』*1に近い状態になってきています。
個人的にもなんでせめて第3部からの映画化にしなかったんだろうかとか、原作再現を試みたS県杜王町の紫フィルターはもうちょっとなんとかならなかったのかとか、ムラの激しい三池監督*2で大丈夫なのかとか、色々と言いたいことはないわけでは無いのですけれども、原作の『ジョジョ』に数多の映画からの引用が散見されることから分かるように、原作者の荒木飛呂彦先生ご自身が大の映画ファンであるんですよね。荒木先生は独自の映画論についていくつか本も出版されています。
なので、そんじょそこらの映画ファンよりも映画を愛している荒木先生が映画化の許可に踏み切ったからには、幾らかの算段があったはずだとは思うんですよね*3。ソースの信憑性は不明ですが、以前松潤主演で実写化の話があった時は荒木先生が破談にした、という話もありますし*4。ちなみに、今回の実写化に際しては荒木先生はこのような公式コメントを出しています。*5
満を持してというか、ついに実写映画化する運びとなりましたことは原作者として誠に光栄なことです。豪華で素晴らしいキャストとスタッフの皆様に集まっていただき、十分すぎる製作体制で作られるとのこと、とても期待しております。10年前なら不可能だった映画表現や技術をもって、どうつくられるのか。私も完成を楽しみにしております。
満を持して、と言ってるくらいなので、企画にGOサインが出るまで紆余曲折があったとは思うんですよ。その荒木先生が楽しみにしているというので、ファンとしては実際に作品を見るまでは静かに待っておきたいと思います。
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*1:
*2:ただ、『ジョジョ』の外連味抜群の世界観には親和性が高い監督だとは思う。
*3:とは言うものの、長年企画されていた映画化を実現させた結果『DRAGON BALL EVOLUTION』が生まれた先例もあるので、原作者が許可を出したからって原作ファンが不安を拭えない気持ちも十分にわかります。
*4:嵐・松本潤の”ジョジョ”破談?ジャニーズと映画実写化の舞台ウラ(1ページ目) - デイリーニュースオンライン
*5: