- 二日目。昨日ブログ書いたりで2:00に寝たのに、7:30に目が覚めてしまう。というか最近いつもどれだけ遅く寝ても朝早くに起きてしまうんだけど、まだ20代なのになんで老人みたいな体調時計になってんだろうか…。
- 着替えてリビングに出るとホストの人がすでに起きていて、コーヒーを作ってくれた。すごく優しい。
- 生まれたばかりの子猫が二匹いる。話を聞くと最近拾ったらしく、貰い手を探しているそうだ。とろけそうなくらい可愛いのだが、触ろうとすると逃げていく…。
- ガソリンを入れて準備完了。本日の目的地は8時間かけてニューメキシコ州アルバカーキへ。中継地としてテキサス州アマリロに4時間まずはドライブ。
- 意気揚々に出発したら、いきなり出鼻を挫かれる。アメリカの高速道路は基本どこでも無料なのだが、オクラホマ州にはパイクパスという有料道路がある。カーナビ代わりのグーグルマップ先生にいつの間にかそちらを案内されたのだが、パイクパスはなんと現金しか受け取ってくれず、カード社会にすっかり慣れて全然現金を持ちあわせていなかった僕は僅か1ドル30セントを払えず詰んでしまう。
- しかもこの料金所機械しかないのでどうしようもできず、他の車の邪魔にならないように脇に車を停車する。泣きそうになっていると、たまたまそこにいた工事のおじさんから違反すると200ドルの罰金になってしまうから、一応証明としての写真を撮ってカスタマーセンターに電話したほうがいいよ、と親切に教えてもらう。こちらがその迫真の写真である。
- パイクパスのカスタマーセンターに電話をかける。そしてこれがものの30分保留で繋がらないのである。恐らく僕と似たような事例が多くて職員が対応しているのだろう。ようやく繋がって、結局最後はクレジットカードで払うことになった。じゃあ最初から料金所をカード対応にしろよ!
- ちなみに僕はこの旅の動画を撮っているのだが、こういうトラブルの時に限って頭がパニクってカメラを回していない。ドキュメンタリー作家に全く向いていない。林由美香に「監督失格」って叱られそうだ。
- 気を取り直しテキサスへ。道を進めば進むほどイメージ通りのテキサスの風景に変わっていくのが楽しくてしょうがない。ドライブ音楽はずっとエンニオ・モリコーネのドル箱三部作中心に流していた。なお、道中の写真や動画は全てあくまで運転を第一に集中して最新の注意を払って撮影しています。
- 4時間のドライブが終わり、アマリロの外れにあるカウボーイ・モーニング・フィギュア3ランチへ。僕は旅先で映画のロケ地巡りをするのが好きで、ここは『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の一番ラストでインディ一行が夕陽に向かって去っていくショットが取られた場所なのだ。ヨルダンからテキサスに繋がるのか、編集って面白い。
- しかし、テキサスの荒野が広大すぎて全然ロケ地としての実感が掴めなかった。『インディ・ジョーンズ』ファンの母親に写真を送ってあげたら「ここでなくてもどこでもできそうな土地やけど」と返ってきて、それを言っちゃお仕舞いよ…。
- この牧場がある場所はかなりの片田舎で、走っても走っても車一つ通らない。車を泊めて思わずパノラマ写真を撮る。ご覧の通りなーーーーーーーんにもないが、数マイル置きに家がポツンと…。どうやって生活してるんだろうか。
- 昼は高速沿いにある「ザ・ビッグ・テキサン」というレストランで飯を食ったが、コッテコテにテキサスいレストランでポイントが高かった。
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- さて、アマリロも満喫したことだし、アルバカーキへ向かうかとした矢先、ここから地獄の足止めをまたも食らう。まず、わずか5分車にガソリンを入れている間、スマホホルダーに置いておいたiPhoneが高温でやられる。見たこともない表記にめちゃくちゃビビったが、先述のようにカーナビがない僕の車にとってiPhoneは命綱なので冷えるまで待つ。テキサスの気温、恐るべし…。
- 続いて、ようやくiPhone先生がお戻りになられたので高速に乗ろうと思ったら、最寄りの入口が工事中で入れない。じゃあ次の入口で乗ればいいかと思ったら、線路が走っているため行き止まりになっており進めない。そしてGoogleマップ先生は馬鹿の一つ覚えみたいに塞がれた入口の行き方ばかり提示なさるし、僕も馬鹿のひとつ覚えみたいにそれに従って高速周辺をグルグルするのであった。パニックになると人間頭も回らないし、動画も回さない。
- 逆行きの高速に乗ってすぐ出て、そこから入り直せばいいとようやく気づき、予定より40分オーバーでいよいよアルバカーキへ向かう。
- テキサスの道は地平線しか見えないくらい平坦だったが、グレートプレーンズが終わりに近づいているのかニューメキシコの道はボコボコして来てこれまた面白い。『ジョジョ』の『スティール・ボール・ラン』をなんとなく思い出す。下の写真は休憩所で撮った写真。
- ちなみに今回は西に向かって旅をしているわけだが、太陽を追いかけているので肌が焼けてしょうがない。遅い時間帯に向かって進んでいるわけで、一向に夜にならないしいつまで経っても眩しくてサングラスは必須。しかしまあ、なんとなく西部開拓時代のスピリットを感じたよね。
- アマリロから4時間のドライブを終え、宿へ。これまたAirbnbでシェアハウスなんだけど、予約しているのが僕だけだったのでこんな広い家を僕一人で使い放題!なんで僕は一人で旅をしているんだろうか!
- 友達からアルバカーキで写真をたくさん撮って来てほしい、なんて言われていたが、今日はトラブルが多くて疲れてしまい、とてもじゃないけど外出する気にもなれず、晩飯もタコベルで済ましてしまう…。明日はまた8時間かけてラスベガスへ向かいます。宇宙人が近づいて来たぞ!