シークレット・アイデンティティ

 暇で暇ですることがなく(と言ってもこの状況が最高なんだけど)Netflix三昧な日々で、彼女の勧めで『さぼリーマン 甘太郎』を観る。

 

 彼女は中国人なんだけど、中国では『深夜食堂』や『孤独のグルメ』といった日本のグルメ系ドラマが大ヒットしているそうで、『さぼリーマン 甘太郎』も国際市場を視野に入れたテレ東のドラマだそうだ。システムエンジニアから出版社の営業に転職したエリートサラリーマン・飴谷甘太郎が実はスイーツ中毒で、というコメディで外回り先々の駅にあるスイーツを堪能する甘太郎の日常を描く。

 

 そしてこの甘太郎、毎度食べたスイーツをブログにレビューを書く超人気スイーツブロガー(なんだそれ)なんだけど、その正体がバレないように必死で隠そうとするの。そういえば『木根さんの1人でキネマ』って傑作コメディ漫画の主人公の木根さんも映画ブロガーであることを頑なに隠そうとしていた。 

 

 で、『木根さん』を読んでいた時は「なんでこんなに必死に隠すんだろう?別にバレたってよくない?」って思ってたんだけど、今日『甘太郎』を観てた時は「わかる、わかるわー」と共感するようになってしまった。社会人になって初めてブログの表現の自由に危機を感じまして、僕はわざわざ仕事用のフェイスブック・インスタグラムまで開設したからね!

 

 いや、別に誰にも書くなとか観られたとかそういうわけじゃないんだけど、なんとなく職場や仕事先の人にバレたくないんだよね…。なんかいらんところで共感してしまって、また嫌な感じに大人になって閉まったなぁと思った次第です。

 

さぼリーマン 飴谷甘太朗(1) (モーニング KC)

さぼリーマン 飴谷甘太朗(1) (モーニング KC)