第91回アカデミー賞実況ツイートまとめ

 今年もアカデミー賞Twitterで実況しながら観てたので、今回もまとめます!今年はYouTubeTVの無料トライアルで観たんですけど、Hulu Live TVよりは画質も良く途中中断することも少なかったと思います。来年はPlayStation Vueの無料トライアルで試そうかな。あ、毎年のことですが事前に言っておきますと、

  僕はいつもながら見でオスカー実況してるので誤字脱字が酷いのはお許しください。あとアメリカ被れの言い訳をすると先に原題を記憶しちゃってるのでどうしても邦題を間違えやすいという問題もありまして、ゴニョゴニョ…。

 

正確にはまずティナ・フェイが「今年は司会がいませんが、明日の朝の『USAトゥデイアメリカのワイドショー)』が私たちが司会だと勘違いするようにここに長く立っておきます」と客席を沸かし、マヤ・ルドルフが「今年はポピュラー映画賞もありませんし、メキシコは壁建設にお金は出しませんよ」と続き、エイミー・ポーラーも「CM中に受賞者を発表することはありませんが、ショーの最中にこれから流すCMを発表します」と更に笑わせるという、グダグダなオスカーを早速ネタにする完璧なオープニングトーク

  あと、クリエヴァはドレスが長くてつっかえているレジーナ・キングに咄嗟に手を差し伸べるという神対応を見せていました。さすがキャプテン・アメリカ

 

 

 『Free Solo』は今日見てきたばかりですが、衝撃映像の系譜として面白かったです。カメラマンもロッククライミングをしながらとった映像は鳥肌が立つほど臨場感があるので、高所恐怖症の人は注意。

 

 毎年何気にオスカーで楽しみなのはCM。

 

 流石左翼ロックバンド レイジ・アゲインスト・マシーンのメンバー、リベラル映画作家のアダム・マッケイとがっちり共鳴。スピーチが素晴らしかったので全文訳します。

「映画は音楽と同じよう人々を楽しませる以上のことができます。映画は歴史の会話の一部になりえます。フィードバックやノイズ、そして怒りを含んだ私が作るような音楽や、『バイス』はそういった映画です。伝統的な伝記映画の構成を情熱とユーモアをもって破り、『バイス』は(このような歴史のの一部となり得るような怒りを含んだ)こうした芸術を避けてきたディック・チェイニーという男にスポットライトを当てます。素晴らしい演技で、この映画は現代と未来への警鐘となる、過去についての教訓なのです。戦争、強欲、真実、嘘、父性、愛、拷問、そして裏切り、これらの要素が強いバックビートと優れたベースラインで『バイス』に渦巻いているのです。ある人は気に入り、ある人は耳をふさぐかもしれません。しかし、この映画が私たちに乞うことを私たちはしてしまうでしょう。反応することです。これが『バイス』です。」

 

 『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』もそうだったけど、伝記物で本人に似せていくメイクアップはこのジャンルでは強い気がします。

 

 

 司会者不在でユーモアが圧倒的に足りなかった今年の授賞式で数少ない笑った瞬間の一つ。うさぎちゃんが一杯ドレスにくっついてるのは笑った。

 

 今年は30~40分ほど巻いて終わったと思います。来年から司会不要論が出てくるのでは…?それはそれで寂しいけど。

 

 今年のオスカーは映画の舞台裏スタッフ(そしてそのスタッフを更にサポートするウォルマートのスタイリスト)にフィーチャー。今回はこの他にもこのシリーズを流していてどれも良かったです。単純にエンドクレジットに出てくる役割の勉強になると思います。

 

 この時先に結果見えたクリエヴァがガッツポーズするのも可愛かった。

 

 とはいえ、冒頭に書いたようにHulu Live TVよりはマシです。

 

 今晩一番輝いていたのはキュアロンじゃなかろうか。

 

 『RBG 最強の85歳』はこれから日本でも公開されると思いますが、とにかくイデオロギーに関わらず味方を作っていくルース・ベイダー=ギンズバーグの為人に萌える映画なので、是非とも観て欲しいです。

 

 Googleもこの他にも映画系のCM連発してて面白かったです。

 

 今年は賞のプレゼン以外の場面ではスポーツや音楽関係の人が登場しました。司会不在の苦肉の策。

 

 結局、終わってみれば最も受賞数が多かったのは『ボヘミアン・ラプソディ』でしたね。

 

 

 

 ずっと『女王陛下のお気に入り』を『嬢王様のお気に入り』と間違えている…。

 

 うーん、是枝さん残念。ただ、本人も獲れないという自覚があったそうで。

 

 爆笑だったんだけれども、どうも会場に降り立った時に傘が畳めない下りは、ドナルド・トランプがエア・フォースワンに乗り込む際傘を畳めず放置した時のパロディだったようで、 FOXニュースを始めとする保守系メディアが大騒ぎ。くだらねー!

 

 

 

 トレヴァー・ノア「メル・ギブソンもさっきバック・ステージで私に『わかんだ・フォーエバー!』って言ってきたんですよ。その後にも色々言ってきたましたが、ワカンダの下りが素敵だったのでいいです」


 ここでの『ボヘミアン・ラプソディ』の受賞は意外っちゃ意外ですが、あの大惨事をよくぞここまでまとめあげたってことで、業界からの共感だったのかもしれません。

 

 

 

 

 これは本当に嬉しかったなぁ。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は不発で、今回ピクサー含めてディズニー作品が長編アニメーション賞が2つも入っていたのにそれを押しのけて受賞したのは本当に素晴らしかった。

 

 細田守監督は惜しかったですが、ノミネートされるだけすごいと思います。次回作に期待。

 

 

 ロバート・デ=ニーロ、アル・パチーノジョー・ペシハーヴェイ・カイテルという夫人がもう最高で、フォントも『グッド・フェローズ』を彷彿させるのも熱い。

 

 今年のオスカーのベストモーメントの一つ。

 

 オークワフィーナが出てきただけでニコニコしちゃう。ちょっと訳し間違いしてて、

オークワフィーナ「よかった、あなたもいたのねジョン」

ジョン「ああ、バックステージで『君はこの賞をオークワフィーナとプレゼンするんです』って伝えられたんです。」

二人「良かった一人じゃなくて」

オークワフィーナ「今回でオスカーにきたのが生まれて初めてなんです」

ジョン「僕も初めてだよ!」

オークワフィーナ「パニックを起こしそう」

ジョン「ああ、怖いな。オスカー中に流れるCMで『今晩はハリウッドで一番大きな夜です』って流れるじゃない?どうでもいいよ、うるさいよ!って思ってたんだけど、実際にここにきましたよ、ハリウッドだよ!」

オークワフィーナ「間違いなくハリウッドで一番大きな夜ね!」

ジョン「僕はここにいる人たちに、僕が恥ずかしいと思うくらい僕のことを好きになって欲しいんです」

オークワフィーナ「誰に会うのが一番緊張した?だって今日歩いてたらスパイク・リーがいて、『何!?』って言ったの」

ジョン「そんなこといったの?」

オークワフィーナ「うん、でそのあと、『スパイクッ…!』って」

ジョン「そりゃすごい!僕が誰にビビったか知ってる?ジョーダン・ピールだよ」

オークワフィーナ「あんたたち顔見知りじゃないの?」

ジョン「うん、だから変な感じなんだ」

 

 『Bao』は本編『インクレディブル・ファミリー』観る前に号泣しちゃった。『ピリオド -羽ばたく女性たち-』はNetflix映画だそうで、今回観ておけば良かったな…。

 

 

 

 『ファースト・マン』は正直撮影賞にノミネートされても良かったと思う。

 

 歌ってる最中も一瞬ガガがブラッドリー・クーパーにキスしそうになる瞬間がありドキドキしました…!

 

 毎年、短編実写賞は一本も観たことがないのであまり盛り上がらないです…。本当はシーズン直前にまとめて映画館でやってるんで、来年こそは観に行きたい。

 

 スパイク・リーNBAファンなのです。

 黒人と白人の融和を描く作品が両方とも脚本賞・脚色賞を受賞したのは象徴的。

 

 よくよく考えたらマーベル組どころか、マイケル・B・ジョーダンはもろにキルモンガーじゃないか!

 

 

 これも素晴らしいスピーチでした。

 

 

 

 

 

 僕は『ボヘミアン・ラプソディ』は評価されすぎだと思ってるけど、ラミ・マレックは文句なしで良かったので受賞できて良かったと思います。同業者からの労いに近いよね。

 

 

 オリヴィア・コールマン本当にチャーミングだったなぁ。

 

 まさか予感が当たってしまうとは…!

 

 

 これで2016年のデミアン・チャゼルを除いて、2013年からずっとイニャリトゥ、デル=トロ、キュアロンとスリーアミーゴスで監督賞が回されているのは驚異的。

 

 いやあ、感無量でした…。作品賞応援しつつも、なんだかんだ『ROMA/ローマ』がとると思ってたんでね。ただ、Netflix作品はやはりまだオスカー会員の支持は得られにくいということなんだろうなぁ。

 

 

 ということで今回のアカデミー賞は『ボヘミアン・ラプソディ』がまさかの最多4部門受賞、キュアロンは一人で3つもオスカー像を獲得するという驚異的な才人っぷりで、お下劣でHなコメディばかり撮ってきたピーター・ファレリー作品が作品賞、アメコミ映画の『ブラックパンサー』も3部門受賞という面白い展開になりました。ただ、やはり司会不在だったせいか授賞式そのものは淡々としていて、でも司会がいると終わるのがNY時間だと深夜近くになるんで、ショーとしては難しい選択ですね。

 

 それではまた来年もお楽しみに!

 

アカデミー賞大全 甦るあの感動 (スクリーン特別編集)

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