本当にすみません、この風邪が長引いていまして、今日も1日寝込んでいました。一昨日は喉が痛く、昨日は鼻水が止まらず、これらの症状がやっと止まったと思ったら今朝から咳が止まりません。グリーヴァス将軍の苦しみが分かります。ということで、最近更新できていないのでグリーヴァス将軍に関する豆知識を一つ記しておきましょう。
グリーヴァス将軍は『シスの復讐』で初登場だったにもかかわらず、最初から咳き込むキャラクターとして登場したので、最強の悪役を期待した当時のファンたち(僕含む)は少し肩透かしを食らったでしょう。ボバ・フェット、グリーヴァス将軍、キャプテン・ファズマと『SW』に登場するカリスマ的悪役の退場はあっけない、というのは『SW』あるあるとも言えますが、そもそも何故ルーカスはグリーファス将軍を咳き込ませる必要があったのでしょうか。(ちなみに、『SW』世界の理由としては、カートゥン・ネットワークで放送された『スター・ウォーズ/クローン大戦』第20話にて、コルサントの戦いで対峙したメイス・ウィンドゥにより気管支系にダメージを加えられたからでした。*1)
有名な逸話としては、グリーヴァスの咳はジョージ・ルーカスの咳を録音して加工したもの、と言われていますが、そもそもの大前提として何故ルーカスがグリーヴァスを咳き込ませているキャラクターとして演出しようかと思い立ったかというと、のちにアナキンが転落するダース・ベイダーと対比させるためです。*2ダース・ベイダーとグリーヴァスは鏡像の様な存在で、両者ともにサイボーグです。ダース・ベイダーの機械:人間の割合が2:8だとするならば、グリーヴァス将軍は8:2、といったところでしょうか。つまりグリーヴァス将軍の気管システムはダース・ベイダーのそれのプロトタイプ、として描かれました。グリーヴァス将軍の咳はダース・ベイダーの象徴的な呼吸音とも対比されています。
ルーカスの6部作は作品間のテクノロジーの歴史も見て取れるから好きです*3。しかし、これがイマイチ作品内で伝わりづらいのは、グリーヴァス将軍はアナキンというよりどちらかというとオビ=ワンのライバルとして描かれているため、この対比構造が分かりにくいのが玉に瑕です。まあ、アナキンはパルパティーンに洗脳されたり忙しかったので、必然的にオビ=ワンが対決せざるを得なかったのはしょうがないですが…。
と、ここまで書いたところで咳がいよいよ酷くなってきたので、肺から炎が上がる前に早く寝たいと思います。
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*2:ソースはこちら
*3:一方、ディズニーに渡ってからの『SW』はここら辺の進歩感があまり伝わってこないのも好きでない理由の一つです。いつまでTIEファイターやX-ウィングが主力なんじゃ。