- ちゅーわけで、人生初のワシントンDC旅行をしてきました。なぜ昨日更新しなかったかと言うと、アーカンソーから来た久しぶりに会った友人との旅行だったため、この旅行中は毎晩遅くまで飲み明かし、最終日の土曜日に至っては、車で4時間半NYまで帰ってきたのち、彼が空港に戻った翌朝5:00までぶっ続けで遊び呆けていたので、そりゃ1日ぶっ倒れてない方がおかしいと言うもんですよ!
- まあ、それは置いといてDCですが、DC出身の人、DCに行った事がある人から「DCなんか行ったって面白くないよ」とよく言われていました。まあ、なんとなく今回旅行して見て分かったのですが、DCは結構小さい都市で面積は177km2ほど、しかし結構な部分が川で陸地面積は159km2ほど*1です。参考までに大阪の可住地面積が225.2km2ですので、DCはずっと小さい事がわかるかと思います。実際、主要な観光地は半日ほどあれば全部回りきる事ができます。
- といっても、僕は政治や歴史が好きなので、アメリカ史に残る重要な観光地が全て歩く範囲で行けるのは便利で良かったし、そもそも2泊しかしないのでちょうど良かったと思います。もう少し長く滞在される方はお隣のジョージタウンまで足を運ぶといいかと思います。
- 前も書きました*2が、着いた初日は既に夜でしたので、フォーを食べて『パラサイト』観てバーに行って終わりました。翌日は朝にまずリンカーン大統領が暗殺されたフォード劇場に訪れました。こちらの劇場は今でも演劇場として機能していますが、無料でリンカーン大統領の偉業をまとめた博物館やリンカーンがジョン・ウィルクス・ブースに射殺された現場を見ることもできます。なんとなく、自分の殺害現場が観光名所になるなんて偉人は死後も鞭打たれて休まらないなぁ、と思いました。まあ、世界中どこでもやってることですが。これぞ資本主義!
- ちなみに、この時ちょっとした事故が起きたのですが、フォード劇場内で当時の状況を解説するレクチャー中、解説員のセリフがトビました。解説員は何も思い出せずオロオロしていましたが、こう言う時アメリカ人は優しいので「あなたは頑張ってるわ!」「心配しないで!」とか観客席から応援の声があがりました。僕はアメリカのこう言うところが大好きですが、逆にその優しさがこの状況には辛いんじゃなかろうか?というヒネくれた事を思っていました。結局、解説員はセリフを取り戻す事なく、機転を利かせてQ&Aに移りました。しかし、解説員は年配の方で、耳も遠かったのか質問も何回も聞き直す始末で、会場全体で共有したあの絶妙に気まずい雰囲気は貴重な体験となりました。リンカーンよありがとう!
▲リンカーンはこの席で射殺された。 - フォード劇場の後は、ナショナルモールへ向かいました。ナショナルモールはDCの中心部にある国立公園で、北にホワイトハウス、東にはアメリカ合衆国議事堂、西にはリンカーン記念堂が隣接し、そして中央部にワシントン記念塔が位置しているので、DCに旅行するなら取り敢えずナショナルモールへ行けば間違いありません。
- 僕は今回の旅行で絶対にホワイトハウスへ何が何でも行きたかったのです。僕が今こんなアメリカ最後の記念旅行をする羽目になったのも、全部現職大統領の移民政策のせいです。これはちょっと抗議に行かなければなりませんね。なのでしてきました。
- ホテル近くの酒屋でダンボールを譲り受け、15分くらいで作ったこのボードには「僕のビザを再び有効に!」と書かれています。もちろん、トランプの「アメリカを再び偉大な国に!(Make America Great Again!)」のパロディですが、これがめちゃくちゃ現地の観光客にウケて写真を撮らせてくれて色々な人に頼まれたので写真通りの満面の笑みで対応しました。内心は怖い右翼や警備員に捕まるんじゃないかとハラハラしていましたが、やはり笑いは権力に抗う最高の武器ですね。
- でもまあ、真面目な話をすると、ホワイトハウス周りには件の赤いMAGA帽子を被った白人青年たちがウロウロしていました。僕たちが泊まっていたホテルの周辺にもたくさんみかけました。今回、写真で見える距離までしかホワイトハウスに近づく事ができませんでしたが、オバマ政権時代にDC観光した事がある僕の友人が言うには前回は柵の向こうまで近づく事ができたようです。今回はサンクスギビング前ということもあり、ひょっとしたらイベントか何かのために封鎖されているのかも分かりませんが、正直現政権を体現しているかのような物々しい雰囲気でギョッとしました。今のワシントンDCは愛国主義者たちのメッカになっているようです。
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- 議事堂やリンカーン記念堂など、映画に出てくるような有名な名所ももちろん巡りました。個人的に感慨深かったのはキング牧師が演説を行った演説を行った場所を見る事ができたことです。
- キング牧師の演説といえば、キー&ピールのスケッチで、キング牧師(ジョーダン・ピール)が歴史に残るあの名演説を行った後にスピーチをする羽目になって何を言ったらいいか分からない人(キーガン・マイケル=キー)のコントが最高なので、是非見てください。
- さて、名所を回った後は同じくアーカンソーの大学出身で今はワシントンDCに住んでいる友人の家を遊びに行きました。その時に聞いたワシントンDCでの特殊な大麻事情が面白くてですね、ワシントンDCでは大麻の所持・栽培は医療用・嗜好用共に合法なのですが、コロラド州やカリフォルニア州と違うのは嗜好用大麻の販売は法律で禁じられています。
- じゃあ、大麻愛煙家はどうしているのかというと、ネットに宅配サービスが横行しています。しかし、間違っても「注文」「購入」といった言葉はこれらのサイトでは使用されておらず、「寄付金」を「あげる」ことで「ギフト」として乾燥大麻を「譲り受ける」との事です。他にも大麻関連器具はタバコ屋などで買うことは合法ですが、その際にも「寄付金」を「あげる」と「ギフト」を「譲って」もらえるお店も存在するそうです。
- なんという抜け穴でしょうか!しかし我が国でもソープや飛田新地は間違っても売春する場所では無くて「料理店/お風呂屋」で「お客さん」と「店員」が「自由恋愛」する場所としてまかり通っているので、どこの国も同じようなものです。
- なお、DCでは小雨が降っていて、NYに戻ったら雨が強く降り始めました。自分の相変わらずの逆『天気の子』っぷりはすげぇなと感心しました。