さらばアメリカ

 今空港に向かうウーバーの中でこれを書いています。最後の日くらい大人しくしてりゃ良いのに、名残惜しくシコたま飲んでしまって二日酔いに襲われてます。寝る前に滅茶苦茶吐きました。と、書いてる今、車の振動に揺られてスマホを見ると非常に気持ちが悪いので、続きは空港に着いてからにします。

 

 …いやー、危なかった、一回リバースしましたが、それを全て口内で受け止めてゴックンしました。2度と味わいたくない喉越しです。外の空気を吸ってやっと落ち着いたところです。

 

 しかし空港に着いてみると本当にアメリカ生活も終わるんだなぁ、という実感がいよいよ湧いてきます。2015年の夏に渡米したので、およそ4年半いたことになります。月並みですが、長くも感じますし、短くも感じます。

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 この3ヶ月友人や知人に会う度「日本も過ごしやすいし、帰国することに未練はない」みたいな事を強がって言ってましたか、今はやっぱりもっとアメリカにいたい気持ちで一杯です。身辺整理の為にESTAで渡った3ヶ月の間でさえまだまだ新しい発見があったくらいなので、この4年半を総括するのも難しい面白い国だと思います。

 

 そういえば昨年末タイムズスクエアでカウントダウンを見に行った話を書いたと思いますが、こんな事がありました。大晦日タイムズスクエアは辺り一帯が警察のバリケードにより封鎖されるので、列に並ばないと中に入る事ができません。ところが、タイムズスクエア内にはホテルもあり、その宿泊客も出入りするのに一苦労です。僕が並んでいた時、その日にチェックイン予定であろう中国人親子が長蛇の列を見てオロオロしていました。デカいスーツケースを持って数時間並ぶのはどう見ても割りに合いません。

 

 彼らは最初、何とか並ばずに入れてもらえないか警察官に交渉していましたが、英語が不自由なので全然伝わらず断られていました。当然その親子は困った表情を浮かべていましたが、すると白人の警察官がやってきてなんとペラペラの北京語を話して対応し、その親子は無事に並ばずにホテルに入る事ができました。今アメリカは変な髪型の大統領のせいで色々物騒な国に成り果てましたが、ミクロ的に見るとやっぱりこういう素晴らしい所がまだまだたくさんある国だなぁ、と改めて感心した出来事でした。

 

 こんな事書いてるといよいよ寂しくなってきましたし、このブログもアメリカから更新している所に一つアイデンティティがあり、それを失ってまだこのブログを皆さんに読んで頂けるのかも不安です。と、書いてて気付きましたが、別にアメリカ渡る前からこのブログはやっていたので、いつも通り平常運転で続けて行こうと思っています。暖かく見守って頂ければ幸いです。取り急ぎ2020年はまずは『ザ・ルーム』日本上映を頑張ります!

 

そうだったのか! アメリカ (集英社文庫)

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