「5月11日に南海トラフが来る」と言ってる人たち、ちょっと来なさい。

 今日母の日でちょっと電話しましたが、2~3週間くらい前から母が「5/11に大地震が来る」と言って聞かない。どうやら家に引きこもってる中で陰謀論系YouTuberに出会ってしまい、また関東ではここ数週間大きめの地震があったのも手伝ってか、その情報を鵜呑みにしてしまっているようだ。

 

 これは母だけではないようで、Twitterでも「#母の日」「#検察庁法改正案に抗議します*1」と並んで、南海トラフ」がトレンドに上がっていて呆れた。「5/11南海トラフ説」は各所で発信されているようで、それを信じて怯えている人が多い。まあ、コロナのせいでただでさえ我々は不安な日常を送っているので、気持ちはわからなくはない。

 

 だが、少し冷静になって考えて欲しい。なんで「5月11日」なんだい?母が見ていたYoutuber曰く、「5月11に来なかったら、7月11日か9月11日に来る」とまで言っていたそうだ。予言に保険をかけている時点でアレだが、何故自然界さんが奇数月の11日にわざわざ毎回大地震を起こす気でいるのか?もちろん、これは忌まわしき3月11日の記憶から来ているのだろう。

 

 ここでもう少し深く考えて欲しいが、「暦」というものは人間が利便上勝手に定めたもので、更に我々が使っているグレゴリオ暦というのは、キリスト教徒の人たちが「お祝い事する為に1年は365日ですよー」と決めて、実際の太陽の周期と若干ズレがある不正確なものなので、4年に1度閏年で調整しているのだ。そんな人間界の勝手な営みに、自然界さんが都合を合わせてくれるわけがないじゃないですか!

 

 まあ、こんなこと理詰めで言ったって、それでも明日地震が来ると不安に思っている人はいっぱいいるだろうし、そういう人たちに罪はない。問題なのは、あれこれそれっぽい言い回しで大衆を扇動しているインフルエンサーの方だ。それこそ災害が起きた後のデマみたいなもので、こういう有事の際にいたずらに人々の不安な心理を逆撫でしているのは腹が立ってしょうがない。そいつら全員僕の家に集めて、不要不急の説教を3時間くらいかましたいですよ!もちろん、説教の際は窓全開にしてソーシャルディスタンスは保つけどね!!

 

 

*1:わざわざ記事にしなかったけど、これはマジでそう。ったく。