遂に日本でサービス開始!Disney+使用感レビュー

 ついに明日6/11から日本でもDisney+が始まる。ということで、アメリカでDisney+にお試し期間中に契約したものの、解約したことをすっかり忘れ、悔しいからVPNを通して優越感に浸りながらDisney+を視聴できていた嫌らしい期間は明日で終わってしまう。なので、皆さんより先に半年ほど早くDisney+を使っていた僕が、Disney+の使用感などをレビューしたいと思う。

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注1:あくまで使用感のレビューなので、技術的なスペックなどはググってください

注2:このブログの読者ならお分かりでしょうが、僕はウォルト・ディズニー・カンパニーという会社には愛憎入り乱れた複雑な感情を抱いています。その点を加味してお読みいただけるとありがたいです。

 最大の魅力はブランド力

 皆さんもご存知の通り、ディズニーは近年ピクサー、マーベル、ルーカスフィルムを次々に買収し、遂には20世紀フォックスまで手中に収め、映画業界でモノポリー的に幅を利かせて来た。

 

 ということで、Disney+の最大の魅力は、その圧倒的なブランド力である。テン年代のエンタメ界やポップカルチャーを牽引して来たMCU作品、『スター・ウォーズ』、ピクサー映画、そして当然ディズニー映画が見放題、というのが他の配信サービスを圧倒する強みだろう。

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 その最大の利点を自覚しているかのようなロゴが最早憎らしい。なお、冒頭にあげた画像は、実際に僕が使っているDisney+のトップ画面だけど、「ディズニー」「PIXAR」「マーベル」「スター・ウォーズ」「ナショナル・ジオグラフィック」の5つのチャンネルにすぐアクセスできるようにボタンが配置されている。ちなみに、下は「スター・ウォーズ」チャンネルのトップ画面である。

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最大の欠点はコンテンツ不足

 次に、もう欠点から入ってしまうが、Disney+の最大の弱みはコンテンツ不足だ。最強のブランドを手に入れているはずだが、逆にいうとこの5つのブランドしかないのである。僕のような90年代生まれの映画ファンは、ディズニーやピクサーアニメは繰り返しビデオやDVDで観てきたし、『スター・ウォーズ』は特別編やプリクエルの隆盛で触れてきて、高校卒業前後からMCU作品を追ってきた人は多いと思うが、そのような人間にとってDisney+には新鮮味のあるコンテンツが非常に少ない。

 

 Disney+のコンテンツ不足を象徴しているのが、前述の『スター・ウォーズ』チャンネルである。Disney+には「コレクション」という項目があり、「ドナルド・ダック・コレクション」「トイ・ストーリー・コレクション」と言った具合に、配信作品をテーマに沿った関連作品をサブジャンルにまとめたページを作っている。

f:id:HKtaiyaki:20200610235702p:plain▲「くまのプーさん・コレクション」のページ。このように関連作品がまとめられている。

 

 この「コレクション」は5つのブランドチャンネルに配されているのだが、『スター・ウォーズ』の主要なコンテンツは、結局のところ11本の映画といくつかのTVシリーズしかない。それを他のチャンネルと統一感を持たせようとして「コレクション」を無理くり作った為に、ダース・ベイダー・コレクション」や「スカイウォーカー・サーガ・コレクション」などという意味不明にも程があるコレクションが存在する。

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▲僕はディズニー傘下に入った『スター・ウォーズ』は超嫌いなので、この「ダース・ベイダー・コレクション」をみると「『スター・ウォーズ』はそもそもダース・ベイダーの物語だよ!」と反発を起こしてしまう。「スカイウォーカー・サーガ・コレクション」に至っても同じ。というか、なんだよ「スカイウォーカー・サーガ」って。

 

 また、充実しているように見えるマーベル作品のページも、権利関係をクリアできなかったためか、ユニバーサル製作の『インクレディブル・ハルク』やソニー・ピクチャーズと共同製作の『スパイダーマン』シリーズは配信されていない。更に、『X-MEN』シリーズや『ファンタスティック・フォー』シリーズなど、20世紀フォックスが製作したマーベル作品も収録されていない。

 

 ディズニーアニメもディズニーチャンネル向けの子供番組が多く、コンテンツの拡充は今後の課題になるだろう。もちろん、その為にオリジナルのMCUドラマを鋭意製作中なのだと思うが、せめてせっかく手中に収めた20世紀フォックス製の作品がもっと観れるようになればなぁ、と思う。

 

UIは改善の余地あり

 僕が最近Disney+を観るのは、専ら『クローン・ウォーズ』を観る為だが、シリーズを見るときに次のエピソードにスキップする為のボタンがないのは直して欲しい。また、誤って違う回を再生したときに、同じシリーズの別の回を選ぶのが、動画を再生中のページで行えないのももどかしい。Netflixの親切設計と比べると一目瞭然だ。

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 また、PCで再生する時は、次のエピソードに自動再生される際に音声・字幕設定が引き継がれないのもイライラする(ただし、iPadで再生する際は問題なし)。僕がアメリカでスマートテレビ経由で視聴していた時は、ホーム画面の設定アイコンでしか音声・字幕設定を弄れない仰天仕様だったが、こちらは改善されたのかは定かではない。

 

Disney+に入るべきか否か?

 不平不満ばかり述べてきたが、Disney+はまだスタートアップしたばかりの動画配信サービス、というのが正直なところ。今はブランド力で集客できていると思うので、これからどのように改善されていくかが気になるところ。なので、もっとコンテンツ量が充実してから入るのが正解なのかもしれない。

 

 逆に入るのにオススメの人は、スター・ウォーズ』のスピンオフ・シリーズを追いたい人で、『クローン・ウォーズ』も『反乱者たち』も『レジスタンス』も全部入っていてお得。『マンダロリアン』をまだ観れていない人は、これを機にDisney+に入ってしまうのもアリだと思う。8話しかないので無料期間中に全部見て退会し、シーズン2が始まったらまた入ろう! あと、もちろんマーベル作品やディズニーアニメを繰り返し見たい人にもオススメだ。

 

 ということで、そこの君もディズニー大帝国に年貢を収めて、レッツ・エンジョイ・Disney+! 

ディズニー・ヒッツ

ディズニー・ヒッツ

  • 発売日: 2020/04/24
  • メディア: MP3 ダウンロード