アタック・オブ・ザ・キラーホーネット

 今年はコロナはもちろん、抗議、山火事、大爆発、人種差別などなど、ハチャメチャが世界中を押し寄せているわけですが、実は今アメリカで密かにある脅威が人々を怖がらせています。それは日本人の我々に取ってはお馴染みのオオスズメバチです。

www.npr.org

 

 アジアにしか生存しないはずのオオスズメバチが今年7月にワシントン州で個体が見つかったことが話題になりましたが、今度は初めて巣が確認されたようです。メディアが「殺人スズメバチ(Murder Hornet)」とセンセーショナルに報じていることもあり、この間YouTubeで現地のコメディアンの独演映像を見たら「殺人ウイルスの次は殺人バチかよ!」と嘆いていました。SNSなどのコメントを見る限りでも、丁度2020年という厄年に起こっていることもあって、パニックになっている人も多いようです。

 

 この殺人スズメバチ騒動を見て思い出すのは、我が国での2017年のヒアリ騒動です。あの時も「刺されたらアナフィラキーショックで死ぬ」などと散々メディアで煽られて、日本中がパニックになってましたけど、実際には刺されても人が死に至る可能性は稀だと後々判明しました。ちょうど僕はNYで映像仕事を始めたてで、とあるロケでテキサスに行った時にヒアリを目撃してビックリしたんですけど、現地の人が「ここら辺にはよく出るよ〜」くらいのノリせした。(もちろん、危険は危険なので近づかない方がいいですが)

 

 オオスズメバチヒアリと違って羽で自由に飛び回るし、体も大きいので怖いは怖いですけど、でも日本国内での年間死者数は平均25人程度なんですよね*1。誰とは言いませんが、オオスズメバチを飼育したり、痛めつけたりしている頭のおかしいYouTuberとかもいますしね。とりあえず、アメリカで不安になっている人たちには、見かけたらジッとしておけば大丈夫、とだけ伝えておきたいです。あと、日本もアメリカも見出しだけで人の恐怖心を煽るのは共通なんだなぁ、と呆れてしまいます。

 

 それとは別に、当然生態系を破壊する危険性も大きいので、ワシントン州農務局が根絶できるように祈っております。ホント、お互いに2020年は大変ですね…。

 

アタック・オブ・ザ・キラートマト(字幕版)

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  • 発売日: 2018/10/10
  • メディア: Prime Video
 

 



*1:なお、かっこつけて冷静を装ってますが、僕は夢に見るほどスズメバチが嫌いです。超怖ぇよ、あいつら…。