僕には留学時代に知り合ったアゼルバイジャン人の友達がいて、彼女がFBで「美しい祖国、おめでとう!戦争は終わり、我々が勝利した。兵隊さんたちに感謝! #カラバフはアゼルバイジャンのもの」と投稿していた。もちろん、僕ら日本人にとって戦争は太平洋戦争以後に放棄されたものなので、SNS時代に戦争地域に生きる人たちのことが想像できなくて、軽い衝撃を受けた。
彼女に僕の考えを押し付ける気は毛頭ないし、ナゴルノ紛争に関して詳しい訳でもないのだけれども、僕も彼女の立場だったら祖国の勝利を喜ぶんだろうか、とふと考えてしまう。普段の彼女のインスタグラムやフェイスブックなんて、毎日ほぼ自分のセルフィーや友達と楽しくパーティーしている様子をあげている、僕らと何も変わらない女の子のものなのに。
そういえば、近い例で行っても、お隣韓国の男の子たちだって、未だに兵役で2年間軍隊に召集される。僕の留学先の韓国人の友達も、何人かわざわざそのために韓国へ帰っていった。考えてみれば彼らにとって朝鮮戦争は休戦中なだけで、終わっていない。いつ戦争に駆り出されたっておかしくないのだ。つくづく、日本は平和でよかったなぁ、と現状を噛みしめる。