『ようこそ映画音響の世界へ』を見てきたっす

 感想というほどでもないんですけど、この間観に行ったドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』がとても良かったです。

 

 僕は自分で映像を制作するとき、どうも音響編集が苦手で、皆さんにお届けしているスケッチもセリフが聞き取りにくかったりするのですが、この間初めて現場で録音マンとして活躍している人に静音を頼んだところ、音周りの評判が上がったので感心しました。現場でもマイクの仕込み位置など考えてもらっており、中々奥深い分野なんだなぁと興味が湧きました。

 

 まさにその知的好奇心を満たしてくれたのが『ようこそ映画音響の世界へ』で、「無声」で始まった映画というメディアが、トーキーを経て、モノラルからステレオの変遷、5.1chなどの技術を取り入れて進化していく様を懇切丁寧に説明してくれて面白かったです。『スター・ウォーズ』とベン・バートが映画業界に与えた影響というのは何となく知っていましたが、コッポラの『地獄の黙示録』もウォルター・マーチによって映画史において重要な役割を果たしていたことは初耳でした。

 

 だからこそ、やっぱり映画はリアルタイムで劇場で見ることが大事なんですよね。『ようこそ映画音響の世界へ』は映画館で見たので、映画音響の進化を劇場のスピーカーでダイレクトに実感できたので良かったですが、『地獄の黙示録』とかはAmazon Primeのレンタルで、それもパソコンからステレオスピーカー繋いで観ただけなので、その真価を僕は全く分かっていないわけです。

 

 『スター・ウォーズ』も死ぬほど観た映画ですけど、そういえば1フッテージでも劇場で見たのは僕は今回が初めてだったので、そうした名作たちの音のパワーを知るためにも、『ようこそ映画音響の世界へ』を映画館で見ることをオススメします!って、もう都内ではほとんど終わっちゃったけど…

 

 あ、あと『ようこそ映画音響の世界へ』は、普段のエンドクレジットだったらそこまで大々的に取り扱われないサウンド部門の人たちが、クロールが始まる前にクレジットされていたのは、リスペクトを感じて流石だなぁ、と思いました。