ダメなもんはダメ!

 アメリカの大統領選挙では、同時に毎回多くの州で大麻の合法化を巡る住民投票が行われるので、大麻を巡って合法化の州が増えていくのは4年に一度の風物詩となりました。今回はニュージャージーサウスダコタ、モンタナ、アリゾナが嗜好用の大麻が合法化され、ミシシッピ州では医療用大麻が合法化されました。嗜好用を合法化した州はこれで15州、医療用は36州となります。

 

 んで、長年の注目の的だったNY州ですが、新型コロナによる経済的大打撃への財政再建策として、税収を目論んで大麻の合法化(とオンラインのスポーツ賭博)が合法化される見通しとなりました。

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 このように、世界的には大麻への規制緩和の流れが進んでいます。背景にはそもそも大麻の有害性がアルコールやタバコなどと比べてかなり低いことが科学的に認められていたり、NYのように税収を財政に充てたり、あるいは非犯罪化して刑事罰から外すことで若者やマイノリティの未来を奪わないようにし、司法にかかる税金を減らすためなど様々です。

 

 さて、「ダメ。ゼッタイ。」でお馴染みの我が国はというとですね…。

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 本当に何も考えてないんだなぁ…。というのが、よく伺えます。根っこにあるのは「入院拒否したコロナ感染者には罰則!」みたいな、実権を握る連中のドクサイズムを感じますね。どんなに非合理的な規則やルールでも、「ダメなものはダメ」で思考停止しているのが残念です。

 

 まあ、でも、最近高野政所の『前科おじさん』を面白おかしく読んでいるのですが、日本でやるのは本当に割りに合わないと思うので、絶対にやめておいたほうがいいと思います。どうしても試してみたいなら、コロナ禍が収まったら海外に行きましょう!

前科おじさん

前科おじさん

  • 作者:高野政所
  • 発売日: 2016/08/22
  • メディア: 単行本