噂のClubhouseがついに回ってきた!の巻

 先々週くらいからだろうか、やたらとClubhouseという聞きなれないSNSが話題になっていた。その概要を聞くにつれ、自分には縁のないSNSだろうなぁ、と思っていたら、昨日ついにClubhouseの招待が自分のところまで回って来て驚いた。いやー、「招待制SNS」なんて聞こえはいいけど、要は不幸の手紙チェーンメールと一緒じゃないか!『水曜日のダウンタウン』の名物「数珠つなぎ」企画を思い出した。そういや、招待制SNSといえば、mixiなんてものもあったな。あれから人類は何も学んでいないのか。

 

 かように、僕は新しいイケすかない物はまず穿った目で見てしまうひねくれた性格の持ち主である。とはいえ、Clubhouseの戦略の要が人々の選民思想的欲望を駆り立てることであり、まんまとその手口にハマってしまった僕は早速アカウントを作って潜ってみた。大体、僕はInstagramTikTokも同じスタンスだったので、ホント食わず嫌いは良くない。

 

 ご存知の方も多いかもしれないが、未だClubhouseがなんのこっちゃ分からない方のために改めて説明すると、Clubhouseは完全に音声のみでのコミュニケーションを行うSNSである。利用者は漫談から音楽、政治の話まで、トピックごとに異なるバーチャルトークルームに参加することができる。バーチャルルームの公開設定によるが、トピックについての会話に参加したり、はたまた傍聴者として聞くだけでもいれる。また、会話についての記録も残らないため、参加者は自由気ままに発言できる一方で、ヘイトスピーチの温床になっている、との話も聞く。

 

 全てのSNSが最初期にそうであったように、今の所いわゆる「意識高い系」が多い印象を受ける。おすすめに出て来るユーザーも、僕が普段から苦手としている実業家やオンラインサロンをやっている著名人ばかりだ。特に先ほど述べたClubhouseの「選民思想」的なノリが彼らと合っているのだろう。

 

 が、もちろん、全てのユーザーやトークルームが胡散臭いわけではない。例えばNBAファンが集まるルームがあって、ここにはなんと現役の選手やレポーターが参加していてトークを聞けたりする。恋愛関係についての相談会だってある。独自の音楽ライブを行なっているところもあるそうだ。要は誰でもラジオホストになれるようなアプリなのだろう。

 

 僕が昨日見つけた興味深かったトークルームは、NYのスタンダップコメディアンの部屋。漫談でも聞けるのかと思って聞きに入ったら、重苦しい雰囲気だった。ClubhouseはZoom演劇などと同じく、パフォーマーが会話を発せられても聴取者の反応が聞こえてこないため、どうやら自分たちのジョークがウケているのか分からなくなってしまったようだ。コメディアンたち同士で「コメディを完成させるのは観客の笑いか」「そもそもスタンダップコメディとは何か」「TikTokコメディアンとライブハウスコメディアンの違いについて」などを熱く真剣に議論していて、なるほど聞き応えはあったのだが……

 

 いや、面白い話をしろよ!お前ら芸人だろ!

 

 まだまだ発掘しがいのありそうなSNSだ。ちなみに、僕はいつも通り@HKtaiyakiで探せますので、もしClubhouseに入っている人がましたら是非。といっても、今はまだ何も発信する予定はないけれど、って書こうと思ったら、よくよく考えたら何よりもオンライン飲み会をやるのに向いているSNSだと気付いたのであった。まあ、今後何か面白いことができないか考えます!

 

 なお、今週末のオンライン飲み会についてはこちら。