「チャイニーズ・ニュー・イヤー」とは呼ばないで!

 今日(2/12)は旧正月でありました。僕含め、大抵の日本人にとっては意識したこともないと思いますが、僕がアメリカに渡った際に、中国人や韓国人、ベトナム人の友人達と過ごすうちに、どれだけ太陰暦による正月が(日本人を除く)東アジア人にとって大事なものか知って驚きました。

 

 それだけでなくて、アメリカ全土で旧正月が祝われているのにもビックリしました。休みになるわけではないのですが、中国が巨大マーケットに成長したということや、アメリカにおけるアジア系移民の数がかなり増えたこともあり、いわゆる春節の期間ではアメリカ中のスーパーマーケットが特売セールを行っています。去年問題を起こすまでは中国市場がお得意先だったNBAも、旧正月は「チャイニーズ・ニュー・イヤー」と銘打って人気のチーム同士の試合を組んだり、漢字表記の特別ジャージやCMを作ったりしています。

 

 ただ、今年アメリカの友人たちのInstagaramを観ていて気づいたのは、旧正月「『チャイニーズ・ニュー・イヤー』ではなくて『ルーナー・ニュー・イヤー』と呼べ!」と書いたポストが多く出回っていたことでした。確かに、旧正月は中華圏で多く祝われているとはいえ、正式には中国の新年ではなくて太陰暦の新年であり、なんだったら、中国語を使わない韓国や北朝鮮でも祝われていますし、中国とは政治的に対立している台湾やベトナム太陰暦の正月を祝っているので、これを一色単に「チャイニーズ・ニュー・イヤー」と言ってしまうのは些か「政治的正しさ」には欠けている気もします。ちなみに、この間のオンライン飲み会でも話しましたように、実は僕は今台湾人の方とお付き合いをさせてもらっているのですが、彼女も昔から「チャイニーズ・ニュー・イヤー」という呼び方には違和感を感じていた様です。

 

 これまた勉強になった事例だなぁ、と感心しておりましたけども、日本もかつては祝っていたんだから、一緒に旧正月を祝えばいいのに。そうしたら年始に正月が2回あって仕事も休みまくれて楽しいじゃないですか!と思ったら、今ほぼ仕事がない僕には毎日が正月みたいなものなので、関係がない話でございました。とにもかくにもあけましておめでとうございます。新年快乐!