銀河暗黒皇帝(id:globalhead)閣下のブログ記事を読んでとても共感したのですが、僕も御多分に洩れず、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観てからというもの、宇多田ヒカルの「One Last Kiss」をヘヴィロテで聞いています。
僕はあまり音楽に明るくないので、どうしても表現が稚拙になりがち*1なのはご容赦いただきたいですが、宇多田ヒカルの曲って格別にエモいんですよね。ちょうど『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序』がリリースされた頃、高校生だった僕は片思いをしておりまして、これまた夜な夜な「Beautiful World」をヘヴィロテして幼稚園のプールよりも浅い感慨に耽っていたんですよ。世代直撃だからこそ言えますが、宇多田ヒカルのエモさは青臭い思春期に特にぶっ刺さります。
だって「Beuatiful World」のド頭の歌詞からして「もしも願い一つ叶うなら 君のそばで眠らせて どんな場所でもいいよ」ですよ？流石16歳の時には既に「最後のキスはタバコのflavorがした」という歌詞を書いていた宇多田ヒカルです。天才すぎるエモさMAXの歌詞に、これまたメロー極まりないサウンドが掛け合わされることで、童貞真っ盛りだった自分の胸はギュッと締め付けられていたんですね。
『エヴァンゲリオン』自体が14歳の多感で不安定な少年少女の精神状態を人類の命運を握る戦いに重ね合わせたシリーズなので、新劇場版４部作のEDを全て宇多田ヒカルが手がけたのも合点がいきます。ただ、宇多田ヒカルがメインテーマを担当するエモいシリーズと聞くと、僕はどうしてもあの作品群のことを思い浮かんでしまうんですね。そう、スクエアエニックスの『キングダム ハーツ』シリーズです。
『キングダム ハーツ』をプレイしたことがない方に説明しますと、とある島で主人公ソラとリクとカイリという3人組が暮らしていたのですが、ある日世界が突如闇に飲まれてバラバラになってしまい、ソラは親友のリクと恋を寄せいているカイリを探すために、ドナルドとグーフィーと一緒に冒険の旅に出ます。
ディズニーキャラクターが多数登場するので一瞬油断してしまいますが、粗筋から分かるようにセカイ系的な作品であるばかりか、作品ごとに謎が多く残され且つストーリーや用語があまりにも難解で、シリーズを全てしている僕みたいなファンでも内容が全く説明しにくい作品であることも、『エヴァ』と共通しています。あと、やたらとキービジュアとして海が登場することも共通しております。やはりエモに海は大事です。
なお、先述した通り、2002年の初代から2019年の（一応の）完結編『キングダム ハーツIII』にいたるまで、全て宇多田ヒカルがOPおよびEDテーマを手がけています。そして、2005年に『KHII』が発売されてから『III』が出るまで、製作のあーだこーだで延期に延期が重なって足掛け14年かかった経緯*2も『シン・エヴァンゲリオン』とクリソツではあーりませんか！
まあ、ただ『KHIII』が散々待たせた挙句ちょっとアレな出来だったことを考えれば、立派に完結してみせた『シン・エヴァンゲリオン』は素晴らしいと思いますよ。あと、話を戻せば、銀河暗黒皇帝さんも書かれていましたが、これだけエモい歌を歌っているのに、聞いていて気恥ずかしさがないというのも宇多田ヒカルの歌詞の凄さだと思います。寝る前にもう１ロテ聞くか〜。
