NBAにハマるあまりバスケの大会に出てしまった!の巻

 僕は元来ハマったものは自分でやりたくなってしまうタチの人間だ。小学生の時は漫画が好きだったので、休み時間はいつも自由帳に漫画を描いているタイプの人間だった。もちろん、今映像制作をやっているのも映画が好きだからだ。そして近年はアメリカンコメディに憧れてYouTubeでスケッチを作っている。(登録よろしくね!

 

 

 さて、このブログの読者ならご存知のように、僕は最近NBAにドハマりしている。生まれて初めてプロスポーツに魅せられ、毎日のように試合の生中継を見たり、ハイライトを追っかけたり、はたまたTwitterで情報を集めたり、趣味の比重に大分バスケが占めるようになった。そうすると困ったのが、自分でもバスケをやりたくなってしまったのである。

 

 休み時間に漫画を描いていたくらいだから、僕は根っからの文化系だ。ただでさえ運動もしてこなかった上に、コロナ禍で去年からまともに体を動かしていない。ただ、バスケをしたいという欲望だけがメラメラと湧き上がり、PS4で『2K』を引っ張り出して遊んだり、近場のラウンドワンで一人でシュートを打ったりするけども、やはり僕はNBAのように4クオーターで区切ったガチの試合がしたいのである。今では安西先生の前で倒れこむ三井のような気持ちがよくわかる。

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 そのような、上記願望を弟2人に年始に相談した。僕が恵まれていたのは、弟二人はバスケ経験者であったことだ。真ん中の弟は社会人、末の弟は大学卒業直前で久しくバスケをしていなかったので、2人のバスケロスも手伝って珍しく3兄弟揃って意気投合した。末の弟は大会を探してきてくれて、真ん中の弟はチームメイトを集めてくれた。肝心のチーム名だが、NBAの強豪ロサンゼルス・レイカーズを捩り、我々の実家がある浦安をホームにした「ウラヤス・リバーズ」僕が命名した。噂を聞きつけた母からは散々ダサすぎる!などとバカにされたが、まあ冷静に和訳したらロサンゼルス・レイカーズだってダサいから、これでいいのである!

 

 さて、試合登録も済ませ、大会に向けて僕は猛特訓…する予定だったのだが、ここ数日ほのめかしていた仕事のせいで全く練習どころではなく、かといって仕事がない日もポケモンやっていたくらいの体たらくで本日3/28に当日を迎えた。試合の会場が川崎市多摩スポーツセンターという、川崎市と銘打っているのにも関わらず最寄駅が京王稲田堤駅にある。……ということを前もって調べておけばよかったのが、Yahoo路線に川崎市多摩スポーツセンターといれたところ、何故か誘導されたのが多摩スポーツセンターという、 京王線聖蹟桜ヶ丘からバスで5分ほど離れた似ていて全く非なる別の施設に到着しまい、言い出しっぺであるにも関わらず、大会に1時間遅刻するという始末であった。

 

 この大会自体はリーグ戦の総当たり方式だ。僕が到着した頃にはウラヤス・リバーズの第1戦が行われており、なんと7点差で勝利を納めていた。弟たちから聞くに僕でも勝てた試合だというので、意気揚々と体育着に着替えて第2戦に備えたけれど、ボールを受け取ったかと思いきやいきなり敵チームにパスをする凡ミスを犯してしまう。

 

 頭の中では完璧にNBAプレイヤーの動きが再現できるのに、いざ実際にやってみると、ディフェンスでもオフェンスでもどこにいればいいのか分からない。なおかつバスケプレイヤーは基本的にクラスの中心にいるような人たちばかりなので、いまだに『桐島、部活やめるってよ』根性が抜けない僕はその時点でコート上でオロオロしてしまうのであった。そればかりか、6分ハーフで前後半制だったけれど、前半の段階でゼーゼー息を吐いて床に倒れこむ。4クオーターなんて夢のまた夢の話である。

 

 第2戦は負けてしまったけれど、弟たちのアドバイスを受けてプレーした第3戦では、僕もこぼれ玉を拾ってシュートを決め(キャリア・ハイ:2点)、見事白星を勝ち取る。勝てば優勝する可能性のある最終第4戦は序盤調子が良かったのだけれども、子の特典は2倍というハンデルールによって、相手の女性プレーヤーに3ポイント(6点)を決められたことで一気に突き放されて敗北、最終順位も4位まで下がって、我がウラヤス・リバーズはデビュー戦を終えたのであった。

 

 しかし、漫画描いていた時も映画を撮っている時もそうだったけれど、やはり自分で実際にボールを持つことで気付くことは多い。映画を観る時はついついカメラアングルのことが頭によぎるが、これからNBAを観る時はボールを持っていない選手の動きも気になってしまうかもしれない。ピアノやギターを弾けてこそ好きな楽曲の技術を理解できるように、趣味をより深く理解するためには自分で一度猿真似でも手を出した方が面白いのだなぁ、と当たり前のことを思った1日だった。そうでなくても、体を動かすのは気持ちがいいという感覚を久しぶりに味わったので、今後もウラヤス・リバーズの活動は続きそうである。目標はもちろん、いつか優勝することだ!

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▲貴重な僕の得点シーン。弟曰く「絶対に外れたと思った」

 

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