生まれて初めて職務質問された!の巻(+4/17のお知らせ)

 火曜日に新宿で撮影仕事がありまして、クライアントが映像素材をすぐ送れるようにホテルをとってくれたんですね。中々いいホテルだったのでグッスリ眠れるかと思ったんですが、同時に僕は水曜日に出した『DHCの正直なCM』*1の編集もしていたので、なんだかんだ休めず、翌朝は寝不足気味でホテルを後にしたんです。

 

 朝飯兼昼飯の濃厚ラーメンを食って、一刻も早く家に帰って編集の続きをしようと駅へ向かいました。この時強めの雨が降っていて、面倒臭かったのが片方の手に傘を、もう片方の手に撮影のために準備したスーツをハンガーにかけて持っていたことです。結局撮影で使うことがなかったので無用の長物と化し、特に雨の中で持っているのは邪魔でしょうがなかったんですが、新宿駅東口の前に着いた途端、案の定と言いますかスラックスが水たまりに落っこちて、それは萎えて萎えて駅の中に入ったのです。

 

 入り口でびしょ濡れのスラックスをハンガーにかけ直そうと立ち止まっていたら、「すみません」と声をかけられました。ビックリして振り返ったらまさかの警察官でして、余計にビックリしてしまいました。「こちらは何の為のスーツですか?」と聞かれたので、「撮影の為に用意したものですが…」と正直に答えたら「現在、特殊詐欺の特別警戒中でして、そこの交番まで来てもらってもいいですか?」と東口の交番まで促されました。こちとら疲れてるし早く編集したい気持ちでいっぱいでしたが、ここで断っても面倒臭いことになるだけだと思ったので、素直に諦めて着いて行きました。

 

 交番に着くと、ガタイのいいお巡りさん4人くらいに囲まれて中々に密空間だったんですが、ポケットの中やカバンの中、果ては財布の中まで所持品を全て見せるように言われました。「ちょっと体触ってもいいですか?」と聞かれましたが当然嫌とも言えず、何も怪しいものを携帯していないか二重にチェックを受けました。名前を聞かれ、それが僕の中の財布に入っているキャッシュカードやクレジットカードの類とあっているか確認されるのを見るに、どうやら本当に昨今老人を騙くらかしている詐欺グループの一員だと思われていたそうです。

 

 真昼間からラプターズのチャンピオンキャップとパーカーを着用していたのも、こう見た目で容易に判断させやすくなっていたんでしょうね。マスクもしていますし。現在の職業や新宿で何をしていたかなどを事細かに聞かれました。容疑が晴れたら「すみませんね、昼間からスーツを手に持っているもので、特殊詐欺に当たらないか念のために聞かせてもらいました」とあたかもこっちの振る舞いが悪いかのような言い方をされてムッとしましたが、僕も大人なので「こんなスーツを片手に持っている詐欺師なんているんですか?」と聞いたところ「たくさんいますよ〜、騙す現場にはスーツを着て現れて、コトが終わったら私服に着替えて電車に逃げちゃうんですよ〜」とのことでした。

 

 まあ、無事に帰せてもらえたわけですし、別段横柄な態度を取られたわけでもないですし、職質を受けた理由もある程度理にかなっていると思います。しかし、どこか不条理に感じる部分はなきにしもあらずで、帰りの電車の中ずっとモヤモヤして友人にLINEで愚痴ったところ、彼も職質を受けた経験があったので「自尊心を傷つける行為だよな」と言ってもらえてハタと膝を打ちました。

 

 確かに、僕がアメリカで強制送還を受けた時も、LAXの移民感からまるで犯罪者みたいに取り扱われて、酷くプライドが傷ついたものです。もちろん、警察官だって仕事でやっているわけで、重大な犯罪を見逃したら大変なことになるのでしょう。だからって、こちとら何ら犯罪となるようなことも人様に迷惑をかけることもしていない手前、そんな強権的に職務質問されたって、あんたら善良な市民と悪い奴の区別もついてないじゃないの、と揚げ足も取りたくなるようなものです。

 

 職質を受けた時に抵抗する人を「やましいことがなければ、おとなしく協力すればいいのに」だなんて批判をする人はいますが、そうした人は国家権力の横暴さにあったことがないからだろうな〜、と僕もようやくそっち側に立てていっちょまえに思えるようになりました。最後に、又聞きした別の友人が言っていた名言を引用します。「駐禁とるやつと職質する奴には死んでもなりたく無い」ね!

 


 

 ということで、明日というか本日(これ毎回やってるな)の定例オンライン飲み会のアナウンスです!

日時:4/17(土) 21:00〜(予定)

配信:YouTubeチャンネル『スケッチブック』にて

www.youtube.com

参加条件:各自飲み物とおつまみを用意すること!

 

 

 今回募集しておりますお便りは、

  • Taiyaki信者搾取ビジネスを考えよう!
  • わたしのOne Perfect Shot

 

の2本立てでございます。 1本目は昨今跋扈しているオンラインサロンビジネスを僕も始めるとして、どうやったら信者から搾取できるか特典を考える大喜利企画でございます。

 

 2本目はTwitterの映画アカウントOne Perfect Shotにならって、あなたのお好きな映画のゾクゾクするワンショットを皆で耽美しよう、というコーナーでございます。こちら既に熱の入ったお便りをいただいてまして、明日が楽しみで仕方がありません。

 

 何本挙げていただいても構いません。投稿の際は、該当ショットのスクショを送っていただけると大変助かりますが、難しい場合は映画名と具体的なシーンを教えていただければこちらで用意いたします。なお、探しづらい方は、Screenmusingsという名作映画のスクショをひたすらあげているサイトを利用するのがオススメです。

 

 

 お便りはいつも通り、お便りの宛先はhktaiyakiあっとgmail.comか、Twitter/InstagramのDM/リプライか、ここのコメント欄か、匿名メッセージサイトのマシュマロまでお願いいたします。

marshmallow-qa.com

 

 ということで、みなさんよろしくお願いします!

 

 

*1: