アベンジャーズがNBA選手をリクルート!?

 ESPNというアメリカのスポーツネットワークがありまして、ディズニー傘下のテレビ局なんですね。その影響かなんだか分かりませんが、本日(5/3)のNBAウォリアーズVSペリカンズ戦が「Arena of Heroes(アリーナの英雄たち)」というマーベルとのスペシャルコラボ番組で全米放送となったんですね。

 

 エイリアン軍団に辛くも勝利したアベンジャーズだが、エイリアン軍団は更に勢力を増して地球に襲来するという不吉な予告を残して去っていった。この脅威に対抗すべく、ブラックパンサーとアイアンマンはすぐさま助っ人を探すための計画を練る。地球の偉大なアスリートたちの秀でた身体能力、俊敏さ、丈夫さに目をつけたアベンジャーズは、コンテストシリーズを開く。勝者は「マーベル・チャンピオン」として、アベンジャーズの面々とともにトレーニングし、宇宙人と戦う権利を得るのだ!

 

 ……という、壮大なプロットまで用意された番組で、今日の試合ではアベンジャーズの面々の推薦を受けた6人の選手が、それぞれ得点やリバウンド、アシストを決めるたびにヒーローポイントが加算され、最も多くのヒーローポイントを獲得した選手が栄光たる初代「マーベル・チャンピオン」に選ばれる、という仕組みなんですね。ウォリアーズからはステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ペリカンズからはザイオン・ウィリアムソン、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボールがそれぞれマーベルヒーローに推薦を受けていました。

 

 こちらの事前告知映像や試合中の映像をご覧になればわかる通り、この試合自体がまるでマーベル世界の一部なんじゃないか、視聴者に思わせるくらい中々に凝った作りになっていました。

 

  『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではアンソニー・マッキー演じるファルコンの実家がニューオーリンズでしがない漁業を営んでいる実情が描かれていましたが、そのアンソニー・マッキー自身がニューオーリンズ出身で、ニューオーリンズペリカンズのファンなようで、この「Arena of Heroes」にもリモート出演して"怪物"ザイオン・ウィリアムソンに期待を寄せるコメントをしていました。

 

 この試合はカリーが3P8本成功含む41点を記録するなど相変わらずの超人記録を叩き出していましたが、総合ヒーローポイントで初代「マーベル・チャンピオン」に選ばれたのはドレイモンド・グリーンでした。賞品として、グリーンがアメコミ調に描かれてアベンジャーズの面々と肩を並べる特製コミックカバーが贈られました。グリーンは3人の息子がマーベルファンだそうで、息子のためにも喜んでいてほっこりしました。

 

 今回印象に残ったのは、番組内でのキャプテン・アメリカの描写が「あの人」だったことでして、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はマーベルというブランドにおいても結構なターニングポイントになったんじゃないかとと興味深かったです。それにしても、ディズニープラスに入っていない人にとっては結構なネタバレなんじゃなかろうか…と思いましたが、ディズニー側としてはみんな入っている前提なんでしょうね。腹立つ。

 

 そういや、丁度今日フェーズ4のティーザーも公開されまして、その中で『エンドゲーム』の上映中内の劇場の様子が映ったりして、マーベルが自ら現代ポップカルチャーにおけるポジションに自覚的なのに嫌悪感を抱きつつも、やっぱり後半の新映像には興奮しちゃったりして、結局いつもどおり、僕はディズニーの手のひらの上でコロコロ転がされているのでありました。