【とある映画ファンが選ぶ】NBA 2020-2021シーズン ベストテン

 えー現在東京オリンピック絶賛開催中ですが、そんなことはさて置いて、今シーズンも盛り上がったNBAが終わってしまいましたね。今シーズンは無観客から始まったものの、全米の感染状況が改善されるにつれて観客を1年ぶりに入れるようになり、プレイオフに至ってはもうコロナなんか存在していないかのうように満席のスタジアムがトーナメントを熱狂させた、まさに復活を象徴したシーズンだったんではないでしょうか。

 

 僕はにわかNBAファンになる前は映画ファンであり、ってこの表現だと今は映画ファンじゃないみたいですね、危ない危ない…まあ、あれです、映画ファンって自分な好きなものに対してベストテンをランクづけしないと気が済まない面倒くさい生き物なんですね。ということで、まだまだ勉強中のにわかながら、今シーズン印象に残ったモーメンツベスト10を選んでいきたいと思います。

【ルール】

  • 2020-2021のプレシーズンからファイナルまで含めたNBAにまつわる全出来事の中で、印象に残った順に選出
  • したり顔で語りますが、基本的に筆者はファンになったばかりのニワカなので、大目に見てもらえると嬉しいです。もし何か間違ったことがあったらコメント欄で指摘してください。

 

【Taiyakiが選ぶ2020-2021シーズン ベストテン】 

  1. 渡邊雄太、覚醒
  2. プレイイン・トーナメント レイカーズVSウォリアーズ 
  3. 優勝で泣くヤニス
  4. イースタンカンファレンス セミファイナル バックスVSネッツ ゲーム7
  5. NBAファイナル バックスVSサンズ ゲーム5
  6. 2021/2/21 ウィザーズ大逆転劇(VSネッツ)
  7. 2021/4/3 ラプターズ圧勝(VSウォリアーズ)
  8. イースタンカンファレンス トレイ・ヤングのヒールっぷり
  9. ウェスタンカンファレンス 1回戦 トレイルブレイザーズVSナゲッツ ゲーム5
  10. 日本代表、フランス相手に強化試合で勝利

 

【解説】

 ①は僕よりも昔からNBAを観ていた日本中のNBAファンが感動したんじゃないだろうか?更にラプターズに来てくれたことが僕としては一番嬉しかったけど、ワタナビーが来たからラプターズファンになったと思われるんじゃ無いかって、いつも被ってるラプターズキャップを街中で被るのが少し恥ずかしかった。つってもにわかファンであることには変わりないんだけど…。それにしてたって、4月からメキメキと頭角を表して、本契約を勝ち取るまでのプロセスは熱かった。それまでに好不調の波が激しかっただけに、このシーズンだけで映画が撮れそうなくらい。

 

 ②今年のファイナルは、過去10シーズンでレブロン・ジェームズもステフィン・カリーのどちらも出演しなかった初めてのファイナルだったそうで、僕は少なくともレブロンはなんとなく絶対に決勝に行ける化け物かと思っていたので、まさかプレーオフで初戦敗退してしまったのは残念だった。

 

 ただ、昨年から採用されたプレイイン・トーナメントで、レブロンキャバリアーズ時代からの宿敵ウォリアーズと対戦することになったのは何かしらの因果を感じさせるし、なんなら一発勝負のこの決戦はファイナルレベルの緊張感があったし、最後まで分からない展開で激アツだった。勝敗を決したのは、直前に目を負傷して、ゴールが三つに見えていた中でスリーポイントを沈めたというレブロン

 

 ③そのレブロンとステフがいないファイナルは、サンズかバックスのどちらが優勝するか全く予想がつかない決勝で、そして両チームともドラマがあるだけにどちらにも勝ってほしいファイナルだった。そんな激戦を制したのは「グリーク・フリーク(ギリシアの化け物)」ことヤニス・アデトクンボが率いるミルウォーキー・バックスだった。前もブログに書いたけれど、ヤニスはナイジェリアからの不法移民の子供で、貧しさのあまり兄弟で海賊版DVDなどを道端で売って生活費を稼いでいた。

 

 そんなヤニスがバスケの才能を開花させ、NBAで才能が認められ、リーグを代表するプレーヤーとなり、遂にワールド・チャンピオンになった。優勝が決まった後、ヤニスはすぐに母親の元へと駆け寄り、静かに涙を流して喜びを噛み締めていたけれど、脳裏に人生のいろんなドラマが頭をよぎったことだろう。ちなみに、ヤニスの半生を実写映画化したものをディズニーが企画中だそう。こんなところにも出てくるディズニー、あな恐ろしや…。

 

 ④金に物を言わせてスター軍団を集結させたブルックリン・ネッツを僕はかつて「サノス軍団」と称したけど、事実上の決勝戦と言われたプレーオフのネッツVSバックスはまさにサノス軍団VSアベンジャーズといったイメージ(僕の中で)。リーグ屈指のオフェンス力を擁するネッツと、リーグ有数のディフェンス力を誇るバックスのホコタテ対決でもあったが、ゲーム7にもつれるほど実力は拮抗。

 

 そんな中でも鳥肌が立ったのは、やはり試合時間残り時間1秒で延長戦を強制させたケビン・デュラントのロングツー。足が大き過ぎて3PTラインを踏んでしまい、そこが明暗を分けたと言われるが、「サノス軍団」と評するくらい僕は悪役に見立てていたKDにはすっかりリスペクトしかない。東京五輪も頑張ってほしいのだけれど、果たして…。

 

 ⑤先に述べたサンズVSバックスの決勝戦でも面白かったのはゲーム5で、これが結果として優勝を決めた試合だったかもしれない。残り20秒切った中で1点差で、ホームアドバンテージもありこのままサンズが逆転できるかと思ったら、ドリュー・ホリデーのスティールからのヤニスのモンスター・アリウープダンクでダメ押し。観ていて思わず声が漏れた試合だった。ところで、ヤニスのフリースロー・ルーティンが超遅いの、どうして今シーズンでいじられまくるまで、今まであまり話題にならなかったんですか?

 

 ⑥レギュラーシーズンで一番神が勝っていたのはこの試合。残り時間12.3秒で5点差ビハインドの中、わずか7秒間で6得点するという前代未聞のプレー。ただ、その後最後の最後まで安心できないハラハラさせられる展開が、非常にウィザーズらしいなと…。

 

 ⑦今季の我がトロント・ラプターズは、新型コロナウイルスの影響を一番受けたチームといって過言ではない。カナダーアメリカ間の国境が開かなかった為、ホームをトロントからフロリダ州タンパに移ることに。更に、オールスター直前に健康プロトコルで主力が離れざるを得なくなり、3月は1勝13敗と沈没。7シーズンぶりにプレーオフを逃した結果となり、あまり良いことがなくて悲しいシーズンだったが、その中でもこうして光るものはあった。ウォリアーズ、ラプターズに苦手意識を植えつけられてるんじゃなかろうか?

 

 ⑧僕はいわゆるヒール役が好きなようで、中でもどこいっても「ファック・トレイ・ヤング!」とチャントを浴びせられても笑みを浮かべる余裕を見せるトレイ・ヤングの生意気っぷり&強さが最高だった。中でもニックス戦のゲーム1、あれだけうるさかったニューヨーカーたちが、最後の最後で決勝点を決められてしまって静まり返った際、トレイが「ここはファッキン静かだな!」と叫ぶ口の達者ぶりには笑った。NBAでは嫌われることも一種のリスペクトなので、トレイにはこれからもどんどん嫌われるくらい強い選手であり続けてほしい。

 

 ⑨プレーオフ名物・人間をやめるリラードさん。あまりにも壮絶すぎてファンが口を揃えて「笑ってしまった」というこの試合、順位が低いのは僕がリアルタイムで見てなかったせいです…。まあ、それにしたって、見逃しでみても笑っちゃうくらいすごい。あまりにも入るので、最後に外した時に相手のナゲッツのオースティン・リバースが神に感謝を捧げたくらい。リラードにはこのままポートランドにいてほしいけれど…。

 

 ⑩NBAじゃないけど、番外編。これまた僕以上に古くからのバスケファンは、今の日本代表の強さには堪らないものがあるんじゃないだろうか?八村、渡邊、馬場が経験を積んだこともあり、明らかに2年前のW杯とは別格のチームになっている。特に強化試合とはいえ、世界7位のフランスを倒したジャイアント・キリングは衝撃的で、アメリカに勝ったフランスに勝った日本は、実質的に世界1位。QED。今日もスペイン戦凄かった!

 

【過去のベストテン】

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