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 実は明後日から、親に呼ばれて旅行に行く予定だった。コロナ禍が入ってから会えていない祖母も参加するので、2年ぶりに会えるはずだった。しかし、計画を立ててからいつしか感染状況が爆発し、この情勢で旅行に行くのは正直正気の沙汰ではなくなった。ただ、僕の父親は父自身や祖母がワクチンを打ち終わったからと、他人の意見や視線など気にする素振りは全く見せず、強行突破するらしい。典型的な昭和タイプの親父だ。

 

 僕もワクチンを一回打ったし、先日のPCRで陰性が出ているので、久々に祖母や実家の家族に会いに旅行に行くべきかどうか死ぬほど迷ったが、僕はやはり行かないと決めた。理由は母がワクチンの1回目を先週打ったばかりだからだ。両親は日頃外出しないし、旅行も車で行くから大丈夫だというが、仕事で外に出る機会が多い僕自身がリスクになっている。家族の命や健康を危険に晒してまで旅行には行きたくない。

 

 祖母や母に僕の決断を伝えると、寂しそうな反応で胸が痛かった。けれど、僕の苦渋の決断は、倫理的にも論理的にも間違っていなかったと信じている。これは「不要不急」の旅行だから、この状況で旅行を強行する父も僕は非難した。こうした悩みを抱えながら夏を迎えているのは、何も僕だけではないだろう。全国民が夏に帰省するか否かで文字通り命懸けの決断をしているのだ。

 

 それがこれだ。

 

 もう、本当に国民をナメるのも大概にして欲しい。「スポーツの力」*1発言もそうだったけれど、権力側のご都合主義発言には心の底から軽蔑して反吐が出る。この胸奥に燃える怒りを忘れずに、秋の衆院選が楽しみで仕方がない。