まるで離婚する夫婦のよう

 『アメトーーク 特別編 雨上がり決死隊解散報告会』を観ました。

 

 

 最近はバラエティどころかテレビをめっぽう観る機会がなくなってしまったので、『アメトーーク』もほとんど観ていませんでしたが、僕が大学生の時は毎週必ず観ていたくらい好きな番組だったので、感慨深い気持ちで観ていました。

 

 僕はYouTuberになって以降の宮迫が嫌いで、嫌いというと強すぎるか、正確に言うと全く面白くなく感じてしまっていました。「嘘の報告をした」以外、闇営業問題についてはTVを干されるレベルで悪いことと捉えていなかったので、普通にテレビに戻してあげたら良いのにと思っていたのもありますが、TVでキレキレのトークやツッコミをして場を盛り上げる宮迫が好きだったのに、YouTuberに転身してからは自分より遥かに歳しての人たちと共演して寒い大学生のノリみたいな動画ばかり出していたのが観ていて辛かったんですね。

 

 が、今日の宮迫は共演者たちも言っていましたが、全くブランクを感じさせることなく僕が好きだった頃の宮迫が出ていたので、だからこそこれで終わりだと思うと少し侘しいものを感じました。悲しい雰囲気はあったけれど、『アメトーーク』の一エピソードとして単純に面白かったんですよね。

 

 不謹慎ですけれど、芸人はよく夫婦に例えられますが、話し合って納得したとはいえまだ未練の見える宮迫と、誰よりも悩んだからこそ硬い決心で解散をすることを決めた蛍原の様子が、これから終わりゆくコンビのすれ違いを観ているように「面白く」て、まるで『花束みたいな恋をした』や『ブルーバレンタイン』を観ているような切なさすらありましたね。

 

 2人の関係は冷え切ってはいましたが、悲しいくらいケミストリーが残っていたのは感じたので、東野やフジモンが言っていたように、また「雨上がり決死隊」の『アメトーーク』が観てみたかったですが、一視聴者(だった者)の儚い願いなんでしょうね。お疲れ様でした。