何回見送っても泣いてしまう『E.T.』

 久々に『E.T.』を見たんですけど、また泣いてしまった…。僕は子供の頃から繰り返し『E.T.』を見てきているので、もう何百回とE.T.が故郷に帰るのを見送っているはずなのに、まだ泣いてしまうんですね…。ちなみにブログ掘り返してみたら、前回見たのはもう4年前で、この時もしっかり泣いていました。


 しかも上記記事を読み返すまですっかり忘れていたので笑ってしまったんですが、今回も僕がボロボロと泣き始めたのはエリオットと少年たちが自転車で警察から逃れるために疾走するシーン、という全く同じところだったんですね。下手したら全く同じカットの切り替わり部分で泣いています。

 

 というのも、ジョン・ウィリアムズの曲がタメにタメて、一気に頂点に達して異常な高揚感をもたらす瞬間に、まさにカットが切り替わって少年たちが綺麗な隊列を組んで自転車を爆走するシーンが始まるからなんですね。演出と撮影と音楽が見事にマッチして、悲しさではなく高揚感で泣いてしまう素晴らしいシーンなんですね。

 

 もうむしろ条件反射で泣いているんじゃないかって気もしますけど、エンディングにも当然ながら最高に感動するわけで、E.T.が地球滞在中に覚えた言葉の使い所がまた絶妙なんですよね。で、見終わった後に勢い余って2019年にアメリカの通信会社xfinityが制作した『E.T.』の続編的CMを再見したんですけど、E.T.の造形もちょっと違うし、E.T.の英語が微妙に流暢で声も違っていて萎えてしまいました。それでもジョン・ウィリアムズの曲を聴いているだけで涙腺がウルウルきてしまったので、これはもう一種の病気なのかもしれません。