引っ越し準備でてんやわんやなのですが、忙しい忙しいだけじゃあれなので、最近僕がヘビーローテーションで観ている動画をば。
こちらは2017年に撮られたナイキの広告です。17-18シーズンのNBA開幕に先立って公開されまして、「ダンテ」というストリートで育つ少年が、NBA選手になることを夢見る内容となっています。まるで一本の映画を2分に凝縮したような編集で、映像的表現が素晴らしいので映画好きの皆さんにも楽しんで見てもらえること間違いなしです。
で、さっき調べてみたらこの超かっちょいいCMを作ったのは『ストレイト・アウタ・コンプトン』や『ワイルド・スピード ICE BREAK』を監督したF・ゲイリー・グレイなんですね。ストリート描写の妙やサクセスストーリーとなっていたのが非常に腑に落ちました。
音楽も耳に残って素晴らしいんですが、『キック・アス』で使われたプロディジーの「Stand Up」のサンプリングであるマンフレッド・マン・チャプター・スリーの「One Way Glass」をパブリック・エネミーの「Shut Em Down」とサンプリングしたものだそうです。CM一本取っても深掘りしていくと色々学べるのはお得ですね。
なお、NIKEは2020年のスプリットスクリーンを活用した広告や日本での差別をテーマにした広告も印象深かったですが、毎回映像表現としてハイレベルなことをやっているだけでなくて、メッセージもハッキリしているんですよね。色々経験したせいかCMってあまり好きじゃないんですけど、NIKEはちょいちょい見ちゃいますね。