RIP藤子不二雄Ⓐ

 藤子不二雄先生が亡くなられてしまいました。

 

 僕がA先生を知ったのはなんとなく子供の時に観ていた『ドラえもん』のアニメのクレジットで、「藤子・F・不二雄」という表記に引っかかって親に聞いてみたらコンビで漫画を描いていて、藤子不二雄という人もいる、と教えてもらった時ですかね。

 

 その後初めて触れた作品は、これをA作品と言って良いのかわかりませんが、中学生1年生の時に友達と見に行った『NIN×NIN 忍者ハットリくん
THE MOVIE』でした。これが公開当時も今も漫画実写作品の駄作の代表格として語られている作品ではありますが、なぜだか僕はすごい好きだったんですよね。

 

 もう少し成長して高校生くらいの時に『笑ゥせぇるすまん』に出会い、そのブラックさが背伸びして大人になりたかった年頃には非常にハマりました。先生はF先生と絵柄が似ていらっしゃるので、一見すると『ドラえもん』のような絵柄なのにとても腹黒い内容に衝撃を受けていました。

 

 でも、僕が本格的に読んだと言っていい藤子不二雄作品は創刊号から買って読んでいた『ジャンプSQ.』で連載されていた『PARマンの情熱的な日々』というエッセイ漫画でした。正直、面白いかと言われたら微妙なところでしたが、レジェンド漫画家の何気ない日々を記した連載は高校生ながらにも「貴重なものを読んでいる!」という感覚があってありがたくページをめくっていました。

 

 『ジャンプSQ.』自体面白い作品があまりなかったので数年経って買うのを辞めてしまいましたが、今調べたらなんと2015年まで連載されていたんですね。85まで連載されていたので、すごいバイタリティです。偉人がまたこの世を去ることは寂しいことこの上ないですが、あっちで久しぶりにF先生と再開されていることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。