びっくり!『スター・ウォーズ』プリクエルのセンサーサイズ

 今日はIMAXカメラで撮影した映像をIMAXシアターで上映することと、一般のシネマカメラで1.43:1に近い4:3で撮影してIMAXシアターで上映するのと、それほど違いが出るのか?という何気ない議論を友人と交わし、家に帰って気になっていろんな動画を観ていたらこの動画に出会いました。

 

 こちらはスマホから70mm IMAXカメラに至るまで、色んなカメラのセンサーサイズを比較したものになります。僕はそこまで詳しいわけではないのでこれを読んでいる方で間違いに気付いたら指摘してほしいですが、センサーサイズが違うとカメラに取り込む光の量が違ってくるので、センサーサイズが大きければ大きいほど情報量が多くなって高画質となり、また画角(カメラに写る範囲)も大きくなるのでより広い画となります。同じIMAXカメラでも、IMAX社制のIMAX フィルムカメラで撮られた映画(『テネット』など)かIMAX公認のArri IMAX Cameraやソニー Veniceなどのデジタルカメラで撮られた映画(『トップガン:マーヴェリック』など)では、前者の方が若干アスペクト比は大きくなります。

 

 冒頭の問いに強いて答えるならば、よりセンサーサイズの大きいものを求めてIMAXカメラで撮影しているのでしょうが、そんなことは友人は百も承知で、これだけ高画質化が進んだ時代にIMAXじゃないカメラでIMAXっぽく撮って上映してもバレないんじゃないの?というのが議論の的でした。

 

 で、そんなことは一旦置いといて、先ほどの動画を見て何にびっくりしたかというと、『スター・ウォーズ/エピソードII クローンの攻撃』と『シスの復讐』が2/3型(8.8 x 6.6mm)というスーパー8mm フィルムよりも若干大きいくらいの小さいサイズで撮影されていたということでした。僕が持っているSony a7ivはフルサイズ(35 mm)だし、一眼レフとして幅広く売られているAPS-Cよりもずっと小さい規格でプリクエルが撮影されていたというのは中々衝撃的な事実であります。

 

 ちなみに、旧三部作はビスタビジョン(35mmを横に流す*1)なので、単純にサイズの比較だけだとプリクエルは旧三部作よりも小さいことになります。

 

 ただし、以前解像度についての記事を書きましたが、解像度が良ければ正しいわけではないのと同様に、もちろんセンサーサイズが大きければいい、という話でもありません。センサーサイズがでかいからって僕は『テネット』の方が『シスの復讐』よりも優れた映画である、とは思いません。いまやスマホでも映像作品が発表される時代なので、メディアに見合った表現手法としてカメラやセンサーサイズを選べば良いですし、これも前に書いたことですが真に面白い映画は見ている間はフォーマットの事なんか忘れさせてくれるくらい没頭させてくれるはずですから。

taiyaki.hatenadiary.com

 

*1:なお、IMAXフィルムも70mmを横に流すことで1コマの面積を大きくしています