スタッフロールが楽しい

 今の海外案件の現場に入って一つ勉強になっているのは、スタッフの役割というのが文献で読むよりも鮮明に分かってきた事だ。この間『NOPE/ノープ』を観た時も、冒頭の撮影のシーンでの1stADの描き方が非常にリアルで面白かった。一方で、Netflixジャド・アパトー監督作『ザ・バブル』なんかは、架空の映画の撮影を舞台にしている癖に、そのセットが全くリアリティがなく説得力に欠けるのが残念だった。

 

 最近はエンドクレジットを観ているのも楽しく、「今の自分だったらこの辺に名前乗るのかな〜」なんて妄想しながら観ている。ビッグバジェットの作品ではDP(撮影監督)はカメラを握らず、DPの指示の元カメラオペレーターがカメラを回していると今の現場で知って驚いたけど、先述した『NOPE』ではDPのホイテ・ヴァン・ホイテマがAカメラオペレーターとしてもクレジットされていたのを発見し、今度はDPが自らカメラを回していることに感心した。

 

 ハリウッド映画のスタッフの役割については日本語でもあまり解説しているサイトがないので、時間がある時にいつか解説記事とか動画を出したいですね。……いつ時間ができるんだって話ですが!