デパートの空いている時間に帰れた

 本日朝は早かったですが、16:00台で撮影が終わったので久しぶりにお家でご飯が食べられました。僕は仕事の内容上、ヘアメイクチームと仕事をすることが多くて仲も良いので、ヘアメイクチームが通勤するスタッフバスで新宿まで帰ったんですけど、その時にメイクさんの一人がボソッとつぶやいた「デパートの空いている時間に帰れた…」という言葉が地味に忘れられず、タイトルにしました。今この記事を書いている時間もまだ20:00台でビックリしているところです。昨日の記事を書いていないから、1日分遅れているけど…。

 

 さて、僕が今参加している現場は海外系なので、世に言う日本の現場よりはよっぽどホワイトだとは思います。しかしそれでも映像製作という仕事上、時間的拘束も長いですし、身体的にも精神的にも疲弊します。今年はこれまで以上に映像製作の労働環境というものに関心があり色々と調べたり話を聞いたりしているんですが、業界ではホワイトな撮影現場で有名な黒沢清監督のインタビューが興味深かったです。

 

 こちらのインタビューは黒沢清監督が作品のことだけでなく、未来の映画人のためにも如何に現場環境を整えることに専念しているか、映画を愛する人ならば必読の記事だと思いますので、是非ご一読ください。しかし、一個だけ賛同しかねる部分があり…

―時代とともに、無意識でも意識が変わってきたということですね。

黒沢:そうでしょうね。特段世間の動向にすごく敏感なわけではありませんが、作品を作っている無意識の世界観というのは作品に関わります。古臭いモラルは、絶対に作品のどこかに滲み出てしまう。僕の知らない現場のことはわかりませんが、この業界、案外モラルのきちんとしている人たちが集まっていると、僕は信じていますね。

 それは監督、流石にご自身の現場が白過ぎて他のブラックさが見えてないだけでは…。