台湾旅行記 vol.3

1月3日(後半)

 『前半』で書き忘れていたが、この日の午前中は台南の市役所へ婚約者の戸籍謄本を取りにいった。この旅行の目的の一つだ。台南の市役所は日本の役所とよく似た作りになっているが、婚姻届を届けるカップルのためにド派手な結婚記念撮影コーナーがあるのが面白い。日本の役所にもあるんだろうか?あったとしてもここまで派手ではないだろうけど。

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 午後は前回書いた通り、義理の妹二人とその彼氏たちと台南巡り。最初に訪れたのは台南市美術館であり、この美術館の建物は坂茂氏が設計している。

 

 この日行われていた展示会は台湾の原住民と、彼らへの差別と弾圧について。偏に台湾と聞くと東アジアの中でもリベラルなイメージがあり、なおかつその長い歴史の中で統治者が変遷し、現在も中国から圧力を受け続けている可哀想な島国の印象もあるが、そんな台湾政府も先住民族に対して理不尽を強要してきた加害の歴史があるのだ。

 

 午後は台南孔子廟へ。台湾で最初に作られた学校であり、建造物としても美しかった。後ほど台北にも行くが、思い返せば台南の方が建築物は質素で落ち着いていた気がする。

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 夕方は林デパートに行く。山口県出身の林方一が1932年に創業した百貨店だそうで、昭和の時代の百貨店がそのまま残っているかのような作りの素敵なデパート。屋上にはなぜか神社と、第二次世界大戦時に米軍の空襲を受けた時の生々しい弾痕が残っている。台湾は少し歩くだけであちこちに日本統治時代の痕跡が見える。なお、このデパートには南台湾で最も早くに導入されたエレベーターもある。

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 夜は台南の夜一へ。ちょっと目を離した好きに迷子になりそうなくらいの人混みだが、これでも人の数は少ない方と聞いて衝撃。こういう夜市で魅力的なのは著作権無視のパチモン商品で、何故か和彫を入れているクレヨンしんちゃんのセンスには唸らされた。

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