僕の婚約者と「マンバ・メンタリティ」の話

はてなブログのトップページに取り上げられ、思わぬ反響を呼んでいる『台湾旅行記』シリーズですが、一旦小休止を挟みまして、今日は今朝起きた婚約者との爆笑した出来事について書きます!原文は僕がFacebookに投稿したものを、日本語訳したものになります。

 

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 僕の婚約者、アイリーンは建築の学生をやっている。昨年世界的な某大企業を辞め、自分の夢を追うことにしたのだ。誰もが羨む年収を手放し、茨の道に自ら進んだ彼女の決断は尊敬してやまない。

 

 アイリーンが優秀な女性であることは間違いないが、一つ大きな問題を抱えている-朝に弱いのだ。「睡眠は絶対に10時間は取りたい」と彼女は言うが、仮に起きたとしても大体朝はいつもベッドでゴロゴロして過ごす。

 

 もちろん、彼女に優しくして「寝てていいよ」と言うことは容易い。アイリーンが仕事で疲れているならば、もちろんいつまでも寝ていてもらっても構わない。が、これは彼女が取った選択なのだ。このままでは彼女の人生にとって良くないんじゃないかと、僕はどこか思っていた。典型的なアジア人の厳しい母親になった気分だ。

 

 昨晩、アイリーンに故コービー・ブライアントの感動的なスピーチを見せた。ビデオの中で、コービーは次のように言った:

朝3時に起きたとする。4時にはジムに行き、6時に帰宅し、朝食を食べ、リラックスをする。そしてまた9時にジムに行き、11時までワークアウトする。リラックスした後、また2時から4時の間はジムに戻る。これの繰り返しで、次は7時から9時までジムにいる。

 シンプルに朝4時に起きただけで、どれだけ俺がトレーニングを積めたか、考えてほしい。これを何年も繰り返せば、ライバルや同僚たちとの差はどんどんどんどんどんどん広がるばかりだ。

 そして5、6年も経てば、ライバルたちが夏のオフシーズンにどれだけトレーニングを積もうが、もう俺に追いつくことはできない。だから朝早く1日を始めることは理に適っているんだ、それだけでもっと人よりも努力できるんだからね。」

 

 アイリーンはコービーの言葉に心を打たれた。「恥ずかしい気分になった…明日私は朝6時に起きれることを証明してみせる!」と彼女が言ったのを聞けたので、僕は嬉しい気持ちになった。そして「よかった、朝6時に起きれたら、朝食を作ってあげるよ」

 

 今日の朝、僕は6時のアラームで目を覚ました。眠い目を擦ると、「朝6時に起きたよ…」と眠たそうに彼女が言っているのが聞こえる。「やればできるじゃん…」と言いながら、僕はそのまま二度寝してしまった。

 

 6時45分。「ねえねえ」アイリーンにまた起こされた。目を開けると、彼女がまだベッドでスマホをいじっているのが見えた。ああ、しまった、朝食を作らないと…そう思いながら身体を起こそうとすると、彼女は続けて…

 

 「朝6時に起きれたから、また寝てもいい?」「え?どういうこと?課題をやるんじゃなかったの?」「別にやることが何もないんだよね。朝6時に起きれるってことを、証明したかっただけ!」

 

 僕は顔をしかめながら聞く。「じゃあ、そもそもなんで朝早く起きたのさ?」「だって、コービーが朝早く起きろって言ったから」「いやいや、コービーのスピーチは朝早く起きて、人よりも努力しなさいって話だったじゃん!」「でも何もやることがないんだもん!いつも私が朝早く起きれないって言うから、起きれることを証明したかっただけなの!」

 

 僕はこのすれ違いに爆笑して目を覚ましてしまった。アイリーンはまた眠りに戻ったが、もう僕は眠れなくなってしまった。まあ、よくよく考えたら、僕がこれから結婚するのがコービー・ブライアントじゃなくて良かったな。

 

 ちなみに、こちらが僕が今朝作った朝食の写真である。