『ノック/終末の訪問者』の結末が小説版と全然違った!

 Twitterにまだ感想を投稿していませんが、シャマラン最新作の『ノック/終末の訪問者』を観に行きました。シャマラン監督作にしては王道なストーリーテリングをしている印象で、シャマランがサスペンス演出で勝負に出てそれが成功している作品だと思いました。究極の選択を迫られる家族の描き方が秀逸であり、やっとの苦労で幸せな家庭を手に入れたかと思えば、彼らの幸福が残酷な世界との天秤にかけられてしまう理不尽には胸が詰まります。

 

 で、鑑賞後に英語版Wikipediaを漁って、この原作小説『終末の訪問者(The Cabin at the End of the World)』のページに飛んでみたら、エンディングや展開がまるで異なっていて驚いたんですね。なんとシャマラン版の結末の方がずっと温かくて優しい!あのエンディングが優しく感じられるなんて、原作はどれだけ過酷なんだ!と気になる方は是非原作小説を買うか、小説のWikipediaを読んでください。

 

 僕はシャマラン映画を全て見ている訳ではないですけど、思い返せば毎度奇抜な設定で少々残酷なサスペンス映画を撮っている割には、いつもエンディングがアンブリン映画みたいな優しさに包まれている気がするんですね。『シックス・センス』の終わりとか『サイン』の終わりとか、今見返しても凄く温かいですよ。

 

 シャマランはスピルバーグに憧れているというのは有名な話で、「全然作風が違う!」とツッコミを入れるファンは多いですが、考えてみると実は結構似通っているんじゃないですかね?と言っても、僕はやっぱり全然シャマラン作品を観れていないので、これを機に全部観てみようかしら。

 

そんな僕とシャマランの出会い