生命は必ず道を見つける

コスタリカの動物園で飼育されているワニの雌が、単独で妊娠したことが明らかになった。「単為生殖」と呼ばれるこの現象がワニで確認されたのは初めて。 このワニと胎児は、遺伝子が99.9%一致していたという。

単為生殖とは、一般は有性生殖する動物の雌が単独で子をつくること。鳥や魚、ほかのは虫類などでは確認されていたが、ワニの事例はこれまでなかった。

科学者らは、この形質は進化の過程で祖先から受け継がれた可能性があり、恐竜も可能だったかもしれないとしている。

(以下略)

 

 

 このニュースを読んで、思わず『ジュラシック・パーク』のこちらの名シーンを思い出したのは、僕だけじゃないでしょう!

 

 『ジュラシック・パーク』では恐竜の欠損した遺伝子をカエルの遺伝子で保管しており、南アフリカに生息しているカエルは極端に性別が偏った環境では性転換をすることで知られている、というロジックでジュラシック・パーク内で恐竜が生殖していたことを説明していましたが、カエルの遺伝子がなくとも恐竜が単為生殖をしていた可能性があったなんて胸熱すぎます。

 

 にしても、このシーン久しぶりに見たんですが、ローアングルのドリーで三人を追いかけていたかと思えば、そのまま樹の根元に置かれた恐竜の卵にトラックインするカットが激ヤバすぎて脳汁が出ました。そのまま説明にスムーズに入るので、初見では余計なことは考えずともスンナリと頭に入ってくる塩梅も完璧で、スピルバーグはやはり恐るべしだと思いました…。

 

 なお、『ジュラシック・パーク』の撮影監督はディーン・カンディで、改めて調べたら初期の『ハロウィン』とか『ニューヨーク1997』とか『遊星からの物体X』とか『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作とか『ロジャー・ラビット』とか撮影していた人で、僕が大好きな映画ばかり撮っていてビックリしました。

 

 これらの作品の監督がビッグネームすぎてディーン・カンディの名が上がることは少ないけれど、我々が持つ80年代〜90年代の映画の共通したルックイメージ(なんとなく分かりますかね?)に寄与した意外にも重要な人物かもしれません。最近では『ボバ・フェット』の4話も手掛けていたそうで、「ふ、ふーん」とはなってしまいましたが、未だ現役なのは凄いことですね!

 

 話はワニの話から大きくそれましたが、僕は未だに『キャシアン・アンドー』を終えられていません。