『ツイスターズ』観てきたっす

 今日は『ツイスターズ』観てきたんですけど、おバカなんですけど上品で最高でした!90年代の映画を再現するかのように35mmフィルムで撮られていることも相まってルックに上品さを感じるのですが、この上品さはどこから来るんだろうと思ってエンドロールを見て納得。監督が『ミナリ』のリー・アイザック・チョンじゃないですか!

 

 もう一つリー・アイザック・チョンで納得したのは、皆大好きグレン・パウエルがアーカンソーから出てきたストームチェイサーだったんですね。このブログを読んでいる皆さんならご存知かと思いますが、僕はアーカンソーに留学していたので、アーカンソーが作品に絡んでくるんだったらもうそれだけでポイントを差し上げたいと思います。(舞台はオクラホマだけど)

 

 この作品、竜巻のデータ取りに行って、何の対策もなくしっかりと死者を出す大学生時代の主人公を描く冒頭からして「バカだなぁ」と思ったんですけども、劇中ずっと科学的な説明が入るんですけども、これもやはり「え、そんな訳なくないかい?」と思ってしまうところなんですが、やはりリー・アイザック・チョンの演出が上品であるが故に「まあ、えっか!」と見やすい作りになっている所が大変素晴らしいと思います。

 

 一方で、ちょっと残念だったのは、この映画には企業から資金提供を受けたストームチェイサーグループと南部由来の野生的で粗暴なバカストームチェイサーグループが登場するんですけど、最初から最後まで対立したままだったんですよね。主人公も急に立場を変えちゃうんですけど、別に企業から出資を受けていることが僕は悪だと思いませんし(だって研究にはお金は必要だし)、何より現実では特に知識層と南部に代表される保守層がやたらめったら分断している時代なので、映画の中でも融和を描いてくれたらいいのになぁ、と思いながら観ていました。

 

 あと、後悔は4DXで観れなかったことかなぁ。ちょうど10年前に『イントゥ・ザ・ストーム』を4DXで観た時はそれはもう楽しくて楽しくて、その年のベストテンに入れちゃうくらいでしたよ。そういえばあれもオクラホマが舞台でしたね。

taiyaki.hatenadiary.com