『オズの魔法使』を見直したっす

 先日観た『ウィキッド 二人の魔女』にいたく感銘を受けたので、『オズの魔法使』を見直しました。Twitterで過去のログ調べてみたら、僕が前回観たのは『オズ はじまりの戦い』を鑑賞する前に予習した時だから、なんともう12年前だよ!あったなぁ、『オズ』とかいう映画…。

 

 

 つまり『オズの魔法使』も13年前に見たっきりという事なので、だいぶ細かいところも忘れていたんですけど、今回見直して『ウィキッド』はかなり『オズの魔法使』にリスペクトやオマージュを捧げていた作品であった事も気が付きました。でもその匂わせもこれ見よがしではなかったので、その辺の見せ方もスマートでしたね。

 

 それにしても大学生の時は古い映画くらいにしか思っていなかったんですが、大人になってみると、その細部にまでこだわった美術にはビックリしました。1930年当時ほとんどの映画はスタジオで撮られていたはずで、つまりこの色とりどりのファンタジー世界は全部作られた物だと思うと途方もなくお金がかかっており、背景のマットペインティングにもウットリさせられます。

 

 考えてみれば1930年代はまだまだモノクロで撮影するのが一般的で、『オズの魔法使』はテクニカラーを用いた初期の作品という訳で、そうすると画面を色で埋めたくなる気持ちが分かります。ジェームズ・キャメロンが『アバター』で本格的な3D映画を世に出した際、立体感を際立たせる様々な演出をわざわざ取り入れていましたが、黄色い煉瓦の道やルビーの靴、エメラルドシティなどにはそれと似たものを感じました。色彩豊かで飽きさせないんですよね。

 

 また、個人的に今回見直して驚いたのは、ドロシーの犬「トト」の演技力の高さです。もう所作から何まで完璧で、ドロシーたちが煉瓦の道を歌いながら歩き出すと、示し合わせたようにトコトコちゃんと着いていくし、その賢さに感心しました。なお、この犬は「テリー」という名前のアクター犬だったそうで、撮影中にエキストラに足を踏まれて骨折し、生死を彷徨ったそうです。また、週休は$125(今の換算で$2800くらい)で、どの役者よりも給料が高かったとのことです。天才犬だったんだなぁ…。