先日ディズニー+で新作に備えて『リロ&スティッチ』を観ました。初見です。実は僕はスティッチというキャラクターがあまり好きではなかったです。後発のキャラクターの癖に、随分と主役みたいな顔をしているのが子供ながらに嫌だったんです。当時の女子クラスメート達がスティッチの文房具とかキーホルダーを持っているのを観て「ケッ!」とか思っていました。
事実として当時のディズニーはポスト・ディズニー・ルネサンス期の暗黒期で、ピクサーやドリームワークスなどのCGアニメスタジオに大幅に遅れを取っていました。ディズニー・ルネサンスを支えたジェフリー・カッツェンバーグが退社してドリームワークスを創設したのも皮肉でしたが、とにもかくにもこの時期のディズニー映画は興行的にも批評家的にもうまくいっていませんでした。
その中で興行的に異例にヒットを飛ばしていたのが『リロ&スティッチ』だったので、今にして思うと久しぶりの新キャラ・スティッチを前面に出して売り出そうとしていたのは当然のことかもしれません。さて、作品を見ると結構背景がノッペリしていたり予算のなさは伺えますが、その分彩色豊かなハワイを舞台にすることで補おうとしているように見えました。「星に願いを」というのは『ピノキオ』から始まるディズニーの象徴的なテーマですが、その流れ星が落下して孤独な少女リロの元に降り立つのが破壊衝動の塊のスティッチというのも面白いところです。
さて、最近映画館に行くと『リロ&スティッチ』の実写化の予告をよく観ます。同時に実写版『ヒックとドラゴン』の予告編もよく見るので、「なんか偶然にも似たジャンルのアニメが映画化されるんだなぁ」なんて思ったりしていたんですが、『リロ&スティッチ』のエンディングクレジットを見てびっくり。なんと、『ヒックとドラゴン』のクリス・サンダースとディーン・デュボアの監督コンビじゃないですか!
そう考えると非常に合点が入って、『リロ&スティッチ』も『ヒックとドラゴン』も『E.T.』の系譜にあたる「ボーイ/ガール・ミーツ・クリーチャー」ジャンルの映画なんですね。クリス・サンダースとディーン・デュボアは2人揃って『リロ&スティッチ』の実写化を監督をして、ディーン・デュボアは『ヒックとドラゴン』の実写化を自ら監督しているそうです。自分の作った映画が後世に多大な影響を残し、更にその実写リメイクまで自分で手がけるなんて、なんて幸せなことなんでしょうね。
