『28年後…』観てきたっす

 予習が終わったので、満を辞して『28年後…』を観てきました。全くの余談ですが、昨日愚痴った早朝まで続いた撮影仕事で3万歩も歩いたせいか、歩くのに支障をきたすレベルで左足裏に痛みが生じています。「ゾンビアポカリプスが始まったら、僕みたいなのが真っ先に犠牲になるんだなぁ…」なんて事を思いながら映画館まで足を引きずっていました。

 

 さてさて、本題に入りますが、前作から18年経って出てきた本作はまたこれまでとは異なる作風になっていて興味深かったです。『28日後…』は突如発生したパンデミックにより壊滅したイギリスを彷徨う様を観客に追体験させる一種のライドムービーのようでした。『28週後…』はそれからスケールが大きくなり、一度パンデミックが収束したイギリスの復興と再度の崩壊を描く中で、ウイルスを解明する希望的な可能性も少し見せました。

 

 今回の『28年後...』は完全に文明が崩壊し、国際社会からも断絶したイギリス連邦がどのような社会を営んでいるかを描きます。作中世界で2002年で完全に技術の進歩は止まり、人間は原始的な生活を送っており、イニシエーションのために安全な村から旅出てゾンビを狩ったり物資を手に入れたりしています。ゾンビもゾンビで独自に進化を遂げていて、スローローやアルファなど色んな種類が派生しています。

 

 僕は本作を見ていて『進撃の巨人』を強く想起したんですけど、探してみたらRedditでも同じ感想を抱いている人がいました。アレックス・ガーランドは『MEN 同じ顔の男たち』の公開時のインタビューで『進撃の巨人』から影響を受けていた事を語っているので、もしかしたら本作にもその可能性はありますね。

https://www.reddit.com/r/attackontitan/comments/1lhpkzz/28_years_later_reminded_me_a_lot_of_attack_on/

 

 前2作が非常に動的な作風でしたが、本作は少し落ち着いた作品になっていたと思います。また、シンプルに「生」と「死」について真面目に掘り下げた作品にもなっていて、「メメント・モリ」が大事なテーマになっています。そういった意味でも詩的な作品で、僕が予告編で勝手に思っていたレイフ・ファインズの役割が全然違うキャラクターで驚きました。

 

 ただ、両手をあげて褒められるかといえば微妙なところで、例えばフィンランド軍の兵士が突如主人公たちを救ったかと思えば…ネタバレは避けますが、なんか非常に行き当たりばったりな展開になってまして、せっかく外の世界との繋がりが描かれそうだったのに勿体ない気がしました。このフィンランド人が良いやつなのか嫌なやつなのかもよく分からず、キャラクターデベロップメントがうまく行ってませんでした。

 

 あと、1作目のDVテープでの撮影は非常に生々しさを与えていて好きだったんですが、本作のiPhoneでの撮影はちょっと微妙でした。iPhone中途半端に画質が良すぎるのに、暗所性能が悪すぎるんですよね…。暗い場面だと急にノイズが激しくなったりノッペリした画があったりするので、僕はあんまり好きじゃないんですよね。だからiPhoneを多用した『シン・ウルトラマン』とか『シン・仮面ライダー』の撮影も僕は好きじゃなかったです。

 

 そして鑑賞した人全員がラスト10分の展開に口をあんぐり開けたかと思いますが、急に作品の知性が大きく下げられた気がして困惑しました。後から調べるとどうやら本作は新3部作の1作目だったそうで、バック・トゥ・バック方式で撮影されているので公開はもう決まってるんですね。まあ、今後の作品も間違いなくみるでしょうけど、ダニー・ボイルがそんなマーベルみたいな事をしなくても良いのでは…。

 

 ということで、色々な意味で変な映画ではありました。間違いなく、予告編から得られていたイメージとは全く違いましたね。