『星つなぎのエリオ』観たっす

 『星つなぎのエリオ』観たっす。ピクサー公開作なのに今日まで既に公開されていたこと知らず、慌てて観に行ったんですが、本国でもピクサー史上最低のオープニング成績だったそうでどうやら苦戦しているようです。



 僕も予告編見ている時から「なんか魅力に乏しい映画だな…」とは感じていたんです。仮に僕が子供だったとして、この予告編を見た時に「連れてって!」と親にせがむ映画は思えないんですよね。キャラクターもキモいし、ストーリーも分かりにくそうだし…。

 

 ですがしかし!実際に鑑賞してみるとキモいと思われていたエイリアンも非常に可愛らしく、ストーリーやエリオ少年も含めて実際に観てみないと魅力が伝わりづらい映画だと思いました。それだけにマーケティングが非常に難しいのでディズニーが売り方に難航しているのも分かります。

 

 僕は自身は本作を面白く鑑賞しまして、特にCGアニメ界のパイオニアであり続けるピクサーが新作を出すたびに映像表現で毎回新鮮な驚きがあるのは流石だと思いました。また、おそらく親世代を狙い撃ちにしたであろう映画引用ギャグも面白く、自分が「普通」とは違うために孤独感を感じるエリオ少年の切実な悩みは普遍性を感じ、ほろりともさせます。

 

 …なんですけども、なんかピクサー作品もこれで29作品目で、流石にちょっと物語の展開や家族を解決の糸口にするオチなどはそろそろ定型化しすぎてきてしまっている気がします。温かみのある良い作品であるには違いないんですけども、「なんかどっかで聞いた話だな…」感がどうしても拭えませんでした。これは鑑賞後に嫁に僕が言ったんですが、あたかもChatGPTに「ピクサー映画の新作を考えて」とプロンプトを実行させたら生まれた作品みたいで、それほど安定しているけれども新鮮味には欠ける作品なんですね。

 

 で、これ調べたら途中で監督が交代しているらしいんですね。推測にはなってしまいますが、クオリティを維持するためにどうしても安定した脚本で行かざるを得ず、いつものピクサー映画みたいに深掘りや冒険ができなかったんじゃないでしょうか。ただ、他の凡百の子供向け映画と比べたら間違いなくレベルが高いのが流石ピクサー映画というところではありました。