映画が投資対象に?

 最近珍しく無くなってきましたが、昨日も更新忘れてました!本当にすみません、でもお陰様でようやく明後日撮影する『スケッチブック』用のコントを思いついて脳の便秘状態は少しスッキリしています(まだ別に書かなきゃいけない脚本や仕事があるんですが…!)。

 

 さてさて、インスタグラムで現実逃避中、このような興味深い広告が流れてきました。

 これはシンガポール系のフィリップ証券金融商品の広告で、ブロックチェーン技術を駆使したデジタル証券なるもので、9月に公開予定の大友啓史監督『宝島』へ個人投資家が1口10万円で出資できるというものなんですね。出資者は劇場配給・ビデオ販売・放送権などからの興行収益を運用利回りとして受け取れるほか、投資額に応じて「エンドロールへの名前掲載」「脚本・イメージボードなどの非売品アイテム」「限定イベントへの招待」「特典映像の配信」などなどの特典が得られるそうです。

 

 僕は年間片手で数えられるか怪しいくらい邦画を観ないのですが、『宝島』は予告編がハリウッドっぽいリッチな画作りでとても興味を抱いていところで、このような取り組みを行っていると知り驚きました。もちろん、金融商品である以上、証券会社が利益を得やすい仕組みにはなっているんでしょうし、投資である以上投資家は慎重に検討すべきですが、一方で「新しい『推し活』のカタチ」と銘打っているように、映画ファンが好きな映画に投資できる仕組みは面白いんじゃないかと思いました。

 

 これまでもクラウドファンディングはありましたが、法律上クラファンは出資者はリワード(物品・体験)のみを得られるのに対し、こちらは映画がヒットした暁には合法的に「出資商品」として配当金を得られるのも面白い取り組みだと思います。

 

 また邦画ではこれまで伝統的な製作委員会方式がよく取られていましたが、資金調達の方法としては非常に閉じられた業界で行われるもので、本質的にローリスク・ローリターンな仕組みになっているので作品として冒険しづらく、結果的に邦画の表現や自由度を狭めていたと思います。常々、邦画界は資金不足に悩まされていたので、こうした投資商品となれば海外の投資家からも資本を集めてより大きな作品・健全な制作現場が実現できるんじゃないですかね。

 

 ただ、一方で投資家としては損する映画なんか作りたくないので、株式会社と一緒で大口で勝っている人は映画に意見を口出してきたりするかもしれません。ハリウッド映画でもそういった問題はあるみたいですが、その辺のバランスを見極めていくのが課題かもしれませんね。