明日からまた激務の1週間になってしまうので、時間があるうちに今朝『トロン:アレス』を観に行ったんですけど、その予習として先週末『トロン』を13年ぶりくらいに観ましてね。なお、『トロン:レガシー』は間に合いませんでした…。
初見は大学生の時でしたが、「映画史で初めてCGを全面的に使った作品」という教養を学ぶために観るような印象で、「人類CG覚えたて」みたいな映像は確かに興味深かったんですけど、ストーリー的には退屈した記憶しかないんですよね。ちょうど、そのなんとも形容し難い感じを当時ツイートしていました。
トロン ★☆☆ レトロフューチャーなヴィジュアルは文句無しで素晴らしい。…が、お話はちょっと退屈で、ウトウトしては巻き戻し、を何回も繰り返した。『KINGDOM HEARTS II』で登場したトロント全く印象が違うね。
— Taiyaki (@HKtaiyaki) 2012年6月1日
で、今回見直してみたら、ストーリーは依然退屈したんですけども、前回以上に映像が強烈に面白く感じたんですよね。「TRON」というロゴの中に入っていくオープニングの緻密なアニメーションからして掴まれました。
大学生時代よりは流石に少し目が肥えたのか、どこがCGか、あるいは手描きアニメかが判別がつくようになって、僕はむしろ原始的なCGよりも手描きの特殊効果の方にグッと目を奪われたんですね。以下は作中の代表的な電脳世界ですが、この背景はほとんどマットペインティングで手描きなんですね。ディズニー映画の伝統芸ですが、それを堪能できるのが『トロン』の面白さでした。


あとこれはTwitterでバズっていましたが、電脳世界だけでなくてエンコ武者のオフィスもさり気なくマットペインティングで描かれていまして、これにより地獄のオフィス空間が永遠に広がっているような錯覚を与えるんですね。電脳世界の迷宮感を実はこんなところでも表現されていて、妙技に惚れ惚れとしました。

あと、何気にすごいと思うのは、やはり当時の俳優たちはこの映画がどういう映画になるか、全く想像もつかずに演じていたはずだと思うんですよ。とはいえ、そんなに素晴らしい演技だという訳でもないんですけど、それにしてもこの世界をスタッフ・キャストで作り上げたのはすごいと思いますよね。あとは、本当に脚本だけがもっと面白ければとも思うのですが、当時の映像表現の限界点に挑んでいたので恐らくいろんな制約もあったでしょうし、これはある程度いたしかたないことなのかもしれません。
『トロン:レガシー』も13年前に観たっきりだと思うので、また落ち着いたら観てみたいと思います。『トロン:レガシー』も退屈した記憶しかないのですが、今見たら良い発見があるかもしれません。
