今週末は旅行で上海にいます。中国に来るのは初めて。日曜日に「さらば青春の光」が上海でライブをするそうで、その告知を嫁に見せたら「じゃあ上海旅行するついでに見る?」と提案されて今回の旅行に至る。

台湾へは何度も渡航しているが、初の中国はちょっと緊張が走る。『スケッチブック』で過去に中国を風刺するネタを何本か出したが、問題にならないだろうか…と遅れながら在日中国人の友人とChatGPTに相談したら、生身の人間にもAIにも「1000%大丈夫」だと笑われた。ChatGPTはわざわざご丁寧に「『スケッチブック』程度の登録者数のインフルエンサーでは、問題が起きるしスクは限りなく低い」と傷つけてきた。
かように、僕は中国は思想統率が進んだ共産党独裁国家だと思っていて『1984』の世界を想像していたのだが、実際に足を運んでみるとあんまりそのような雰囲気は表では感じられない。むしろ、友人が「上海行ったら思ったよりも自由で驚きますよ」と伝えられたが、その通りだった。のほほんと人々が生活を送る、日本とほとんど変わらない光景がある。なんなら、僕は台湾人の嫁さんと街で平気で習近平や共産党に関するジョークを言っても誰も気にする人はいない。現にこうしてブログに書いて投稿してもVPN経由なら問題はない。

ただ、一つ興味深かったのは警察署と監視カメラの長だった。上海駅の前には交番が5つくらいあり、コンビニの数より多い。街中でも至る所に関しカメラが目に入る。もちろん、『マイノリティ・リポート』の世界みたいにプライバシーの観点からはいい気がしないのだが、一方で犯罪は限りなく起こしにくいだろうなという印象は受けて安全にすら思える。

また、噂に聞いていた通り、とにかくスマホがないと暮らせていけない社会になっている。決済は全てスマホのアプリ上。現金を使っている人は誰もいないし、こっちにきてから紙幣を見たことがない。ストレスフリーでめちゃくちゃ便利である。逆に台湾や日本などはいまだに現金重視なところがあり、なぜ電子マネーがもっと進んでくれないのかと思うのだが、嫁さんから「でもその代わりに中国政府にすべての決済が筒抜けなんだよ」と言われてハッとした。共産党的に電子マネーを推し進めたほうが便利ではあったのだろう。
一方、この共産主義により、中国は大きく経済発展を遂げたのだと思う。言って仕舞えば、社会発展のためには民主主義的プロセスは全て無視できるので、どこに家があろうが人が住んでいようが関係なくインフラを整えることができた。
僕は子供の頃から科学図鑑に記載されていたリニアモーターカーに乗るのが夢だったのだけれども、20年以上経った今でも民間利用が実現する気配が見えない。しかし今日浦東空港から上海に移るためにリニアモーターカーに人生で初めて乗ることになり、少し感銘を受けた。車両に既に年季が入ってすらいた。

海外旅行の面白さは、やはり自分の目で見ると本当の国の姿が見えてくるという点である。まだ1日目でいろんな発見があるのだから、これから3日間楽しみだ。

