『ズートピア2』を観てきたっす!

 久しぶりに映画館へ行って、嫁さんと『ズートピア2』を観てきました。

 

 『ズートピア』シリーズは一応ジャンルとしてはバディ・コップ・ムービーになりまして、刑事ドラマみたく冒頭に前作の簡単な粗筋タイムを設けてくれたのがまず大変丁寧でよかったですね。考えてみたら9年ぶりの続編で忘れている事もたくさんありますが、劇中では一応1週間しか時間が経っていないようです。

 

 前作『ズートピア*1はコメディ映画としても大変優秀で、本作もその作風を踏襲しています。豚が「What the f*ck!?」の代わりに「What the pork!?」と叫んだり、劇中世界でのHuluやGoogleがHuluzooやZoogleになってたり、動物ギャグもたくさんありますが、個人的にはやはり数々の映画パロディがツボでした。特に主な客層である子供たちには絶対に分かる訳がない『羊たちの沈黙』や『シャイニング』のパロディを忍ばせているのは憎かったですね!

 

 もう一つ、本作が前作から踏襲していたのは、現実社会の残酷な問題を可愛らしい動物たちの寓話として大変上手く伝えている事です。前作は人種差別の話でしたが、今回は植民地主義の話になっています。というか核心を突くと、制作側にどういう意図があるかは分かるよしもありませんが、この時期に制作・公開された映画として、どうしてもパレスチナ問題が脳裏によぎってしまいます。侵略者に住処を追われ歴史から消された民族たちが、自らのルーツを取り戻す話になっているのです。

 

 一方で、ディズニーは親イスラエル企業として大変有名です。反シオニズム映画の制作など許すはずもありません。『ズートピア』シリーズの制作者がまた巧妙だと思うのは、メッセージの寓意性が高いので普遍的な話になり、逆にいい意味で伝わりづらいんですよね。鈍感なディズニー上層部のチェックからは上手く逃れたんじゃないかと憶測します。

 

 あ、そうそう、最後にもう一つ。『ズートピア』は世界中のファンを「WildeHopps/ニクジュディ」というカップリングに沼らせてしまいましたが、『ズートピア2』は明らかにその界隈の欲望をそそるような描写が多々あり、これまた罪深い映画だと思いましたね…!

 

 

*1: