昨日、二郎系デビューを果たした。ラーメン二郎の話である。いわゆるインスパイア系、というやつらしい。ネットでの二郎系ミームを見ていつか行ってみたいと思っていたが、色々とハードルが高そうで怖くて中々行けなかったので、二郎系が大好きな友達に連れて行ってもらった。
話に聞いていたが、これは恐ろしい世界である。まるで和英辞典のように注文用語とその意味がカウンターに貼られており、この時点で緊張が走る。店員が番号で客を呼び、真剣な表情をした客が即答で「ニンニク、野菜少なめ、アブラマシマシ、カラメ!」などという奇怪な呪文を唱える。友人が「多分小ラーメンで大丈夫、ニンニク、野菜、アブラだけ言えばいいから」と優しくガイドしてくれたが、彼があたかも通訳に見えた。
そう、二郎系はまるで初めていく国への海外旅行なのである。自分は英語が話せるとたかを括っていたら、全く言葉が通じなかった時の挫折感。あれと近しい感覚を味わえるラーメン屋が二郎系なのである。
肝心の味はとても旨かった。また行きたいが、身体中からニンニクの匂いをさせて帰ってきた夫に嫁は眉を顰めた。「ニンニク」の意味がまさか「大匙いっぱい分のニンニク」だなんて、誰が分かるだろうか。二郎は難しい…。
