大きな夢を持った小国

 今WBC絶賛開催中ですが、僕は野球に疎いのであまり興味がなかった。ミーハー的に大谷翔平を生で見れたらいいな〜くらいには思っていたが、当然そんな気持ちでは金額的にも抽選的にもチケットなんぞは買えるわけもなく、日々野球のニュースもスルーしていたんですけど、嫁さんに強制連行されて台湾VSチェコ戦を観に行った。「台湾を応援しなさい!」とのこと。は、はい…。

 

 ただでさえ知らないチーム同士の戦いであるので、かなりフラットな気持ちで観に行ったが、東京ドームに集結する台湾人ファンの数の多さに圧倒された。僕は嫁さんの実家に訪れに何度か台湾に行ったことがあるが、誇張抜きに台湾にいるよりも台湾人の人口密度が高い!

 

 世界的に見ると野球はマイナースポーツの部類に入ると思うのだが、台湾では凄まじい人気を誇っている。1972年の日中国交正常化以来、初めて台湾の行政院長が訪日してWBCを観戦しに来るくらいだから、台湾国内での注目度がかなり高い。(残念なことに、国際試合ではチャイニーズ・タイペイと名乗ることしかできないが…)

 

 

 場内でもほとんど中国語しか聞かず、台湾流の応援で盛り上がっていた。日本でも話題の台湾のチアリーダー軍団もずっと踊っているのが見える。知人が「台湾はアジアのラテン系」と称していたが、本当に感情豊かに盛り上げていて面白い。

 

 一方のチェコのファンはほんのわずか。しかもチェコ人自体が少なくて、チェコを応援している日本人の観客が目立ったほど。チェコのユニフォームを纏っている観客は5%くらいと言っても過言ではなく、ほぼ台湾のホームゲームだった。そんな異様な雰囲気も相まって、7イニングには決着がつくコールドゲーム。チェコにちょっと同情しちゃったよ。

 

 試合冒頭でチェコの紹介映像が流れた時、ナレーションで「A small country with a big dream(大きな夢を持った小国)」とかっこいい惹句があったが、「いやいや、台湾なんて国としても認められてないぞ!」と嫁さんと笑った。だから台湾人はどんなスポーツでも国際試合で国民が一致団結する気持ちが強い。

 

 なんだか台湾人のナショナリズムに影響されて、家帰ったら夜に日本VS韓国戦まで観ちゃったよ。野球音痴な僕でもわかるくらい、いい試合でしたね。